「私は指示をしてくれればちゃんとやります」という人材が活きる職場
指示ゼロ経営に関して、たまに受ける質問、相談があります。
「私は指示をしてくれればちゃんとやります、という人がいる」
というもの。
そういう社員さん、いませんかね?
特に作業現場で働く方に多いと思います。
これを指示ゼロ経営的にはどう考えるのか?…今日の記事で考えたいと思います。
指示ゼロ経営的には「それでOK!」と考えます。
まず、「指示をしてくれればちゃんとやります」という、その自発性にリスペクトです。
そう言ってくれる社員さんは良いですが、何も言わずに指示を待つ社員もいます。
そういう社員さんに対しては違うアプローチをとります。
それは次の方法です。
まず、指示ゼロ経営という名前がいけないのですが、「指示ゼロ経営とは指示命令がない」組織ではありません。
正確には「指示命令の必要がない組織」です。
なぜならば自分たちで決めるからです。
その「自分たちで決めること」に中には、作業の流れ(工程)があります。
作業の流れは「司令を出す人」「司令を受ける人」がいて成り立ちます。
だから司令通りに動く人が必要なのです。
ただし、大切なことは、その工程づくり、あるいは改善活動に参画してもらうことです。
参画するというのは「その場にいるだけ」も含まれます。
まずはそれで良い。
ミーティングに参加してくれれば、仲間が「◯◯さん、何かアイデアはないですか?」と聞けばいい。
なければないでOK。
重要なことは、合意形成に参画することです。
アイデアが煮詰まり「これで良いですか?」と司会役がみんなに訪ねた時に、無言でも首を縦に振り合意形成に参画することです。
そもそも、組織は2:6:2という構造になっていると言われます。
積極的な人が2割
普通が6割
消極的な人が2割
これで健全。
例えば、工程づくりの例で言えば、会議でまず最初に積極的な2割が喋りだし、その後に6割の人が加わってきます。
そして、消極的な2割は、「自分に異論がなければ、みんなの意思決定に従うという意思決定」をしていると捉えます。
全員が同じ温度差、行動をするわけではなく集団の中の最適な役割を演じてくれることでチームワークは醸成されると考えるのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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