組織が動かないのは論理で説明するから。素直に「◯◯したい」を伝えよう。

東日本大震災の直後、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が福島県のいわき工場を訪れました。その時の演説が伝説になっています。

一言、デカい声で「がんばっぺー!」
ヒーローは困難の時に現れる、それが皆さんだというメッセージを込めた情熱的な演説です。

すげー!
なんとも大企業っぽくない、根性論丸出しで僕はとても共感しました。

社長には「心を動かす力」が必要です。
説得でも論理でもない、思いを伝え心を震わす力です。
そして、それは本当に思っていることでなければ伝わらないものです。

情動、情熱がアイデアと行動力の源になる

私たちはビジネスの世界では論理的であることを求められますよね?
「思いつきでものを言うな」「感覚で判断するな」
そう教えられてきました。
確かにそれは正しいと思います、組織で活動する時には。

でも、活動が始まる前段階では全く逆の発想が必要です。
「こうしたい」「こんなんじゃ嫌だ」「悔しくないのか?」
こうした情動、情熱がアイデアと行動力の源になります。

それが無ければ始まらない。
情熱を宿したまま、クールな頭で進めていくものだと考えています。

例えばね、僕が大好きな人に、比嘉基さんという琉球新報社の社員さんがいます。
青入道みたいなオヤジの発言で話題になっている新聞社の、販売部門の社員さんです。
夢新聞協会の大切な仲間でもあります。

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主な仕事は、新聞販売店を指導することです。
コンビニのスーパーバイザーのような仕事ね。

彼の口から出る言葉には魂が宿っています。

「◯◯したい」…社員は社長のそんな言葉を待っている

何かの会合でスピーチをする機会があったそうです。
僕は、その場にいなかったのですが、居合わせた数人から直接感想を聞きました。
「熱い」「情熱」「迫力」「感動」
その感想を聞いただけで、その場の空気が伝わってきました。

何を語ったのか?

新聞業界には未来がないと、去っていく人もいる。私は彼らに「ギャフン」と言わせてやりたい。販売店経営者が「この仕事を続けて良かった」と言ってもらえるように、販売店の成功を支援し、実現したい。

間接的に聞いた話なので、僕の情熱が入ってしまっていると思いますが(笑)、おおよそこんな内容です。

ストレートですね〜
カッコいいですね〜

大学院を出た人の言葉とは思えない(笑)
(褒め言葉ですよ、念のため)

僕の会社にもスーパーバイザーは来ますが、こんな話をする人はほとんどいません。

「◯◯する必要がある」「◯◯しなければならない」
とても論理的なのですが、心は震えない。
「どうしたいのか?」がないから。
従来のやり方で成果が出るのであれば、ロジカル&クールに業務を進めればいいけど、新しい創造が求められる時代では「立ち上がり冒険に出る勇気」が必要です。

比嘉さんのスピーチには勇気を奮い立たせるエネルギーがあった。
直接聞いていない僕でも、立ち上がる勇気が湧いてきた。

だから、僕は、僕が出来る事をしようと思いました。
いや、僕がしたい事をしよう。

「こうなったら最高じゃん!」「こうしようぜ!」
夢見る少年のような情熱とともに、クールな頭脳を働かせて強かに行きたい。

昔に比べ、体力は少し落ちてきましたが、その分、経験と実績と、そして、何よりも仲間がいますからね。
盛大にやりたいですね!

まずは、昨日のブログで紹介した人参エキスのサプリメントを飲んでみるか(笑)
「◯◯したい」
あなたのそんな言葉を社員は待っているかもしれません。

それでは今日も素敵な1日を!

また明日。