「ウチも結束が高まってきたな〜」という時に読んでほしい記事
僕は、企業の変容に最も影響する取り組みは採用だと考えています。
採用を変えたらこれまでが嘘のようにあらゆる事が良くなったという話をよく聞きます。
採用では、まずもって働き甲斐を求める人を集めることが何よりも大切です。
労働時間とお金を交換するという考え方の人は、管理をしないと働きませんし、管理をしたところで、言われたことしかできませんから創造的な仕事はまず無理です。
さて、働き甲斐を求める人を採用した上でとても重要な注意点があると考えています。
それは…
「自社の価値観に合った人を採用することが大切だ」
いう考え方の危険性です。
え!?なんで?と思うかもしれません。
これは概ね間違いではないのですが、あまりにも同じ価値観の人間だけが集まった集団も問題があります。
特に、離職が相次いだ会社は注意が必要です。
離職というのは心に傷を残します。
社長だけでなく社員さんにとっても辛いものです。
だから、「辞めていった人たちには問題があった」という考え方を持ちやすいのです。
さらに、離職の後に正しい採用をすると組織がどんどんと良くなっていきますから、より、「あいつらは間違っていた」という考えが強化させます。
こうしてカルト的な集団になっていくのです。
カルト集団は村社会です。
村社会は自分たちの組織の維持が最優先、時に、組織のためなら不正も厭わないと考えることもある。
村社会的な組織には、今の時代に必須の多様性がありませんから、時代に取り残されてしまいます。
温度差を過度に気にするのも特徴の1つです。
みんながカンカンに熱く、強く結束していることを求めるのです。
もしそうなったらリーダーにもどうすることもできません。
そういう組織をいくつか見てきましたが本当に怖いと思います。
こうした極性化に気付くサインもまた離職です。
ここには居られないと思い辞める社員が出た時がサインです。
その時に「こいつはダメだ」と捉えるか、「もしかしてサインか?」と疑うか。
僕は、価値観が少し違う人間が少数いて、会社を正しく批判する存在は必要だと考えています。
社員数が6人以下ならいない方が良いと思いますが、10名を超えたら1人くらい必要だと考えます。
極性化は組織が結束を高めながら進む病ですから、気付くのは至難の業だと思いますが、今日の記事を頭の片隅に置いていただければ幸いです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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