「生娘をシャブ漬け」発言を反面教師に言葉の力を考える
言葉は言霊といいますが、言葉によって特有のエネルギーがありますよね。
語感(言葉の音的な印象)は、その物、事の印象に影響します。
やっぱり怪獣の名前は「ガギグゲゴ」が凶暴そうだし、自動車の名前は「サシスセソ」で始まるものが颯爽とした感じがします。
サクラとウメを比べると、サクラの方が優雅だけどどこか妖艶さがあり、ウメは純朴な可愛さがあります。
(あくまで語感での印象。だが実際の花の印象も同じだから面白い)
夜桜と猫
字面も大切だと思う。
魑魅魍魎なんて、すごく魑魅魍魎感がありますもんね。
何気なく使ってしまいますが、僕は言葉のセレクトはとても大切だと考えています。
それを改めて思ったのが、先日問題になった大手外食チェーンの取締役による「生娘をシャブ漬けにする」という発言です。
言った本人に悪意はなかったと思います。というか「なくてはならない存在」を過激にしただけだと思います。
一節によるとマーケティングの世界でよく使われるとか…
今回の言葉はジェンダー的にも、違法薬物を引き合いに出した事もまずかったですね。
しかし経営用語には結構、失礼な言葉が多いと感じています。
例えば「囲い込み」
元々は羊飼いの用語だと聞きました。
ターゲットという言葉もなんだか顧客を的みたいにとらえていて嫌ですよね。
ちなみに、僕がかつて所属した新聞業界にも変な用語がありました。
「団」=拡張団(営業専門のチーム)
「拡材」=拡販、販促の材料(洗剤やビール券が有名)
「縛り」=新聞購読契約を延長すること
「団が拡材を大量に持って我社のエリアにやってきた。相当に縛っているらしいぞ」
なんて会話が飛び交うわけです(笑)
拡材が「角材」に思えてしまい怖いですね…
従業員という言葉もなんだかな〜
束縛されている印象を受けるのは僕だけじゃないはず。
勤怠もすごく管理されている感じがして嫌ですね。
さて、ここからは、我々たくらみ屋の良い言葉シリーズを紹介します。
たくらみ屋の言葉へのこだわりは相当なものです。
たくらむ
皮算用
こしらえる
出来栄え
うんと(「とても」のこと)
柔らかい大和言葉を選ぶことが多いです。
そして、何よりも前向きな気持ちになる言葉を選びます。
指示命令、管理を匂わせる言葉は使いません。
あと、できるだけポンコツ感を出すように心がけて…いなくても醸し出されてしまうのです。
「人はそもそもポンコツなんだから、カッコつけず地に足つけて、みんなで助け合ってやっていこう」というのがP理論(ポンコツ理論)の基本思想です。
なので「意識高い系」などという言葉を嫌います。
さていかがでしたでしょうか?
使う言葉は心の形成に大きく影響します。
人を癒やしたり元気にする言葉を使いたいですね。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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