変化が激しい時代の「修正しやすい計画」のつくり方
変化が激しい時代に適応するためには、何事も「作り込み過ぎない」ことが大切だと考えています。
その最たるものが計画です。
しっかりとした細かい計画を立てても、変化が激しい時代では計画通りに行かないことが多い。
サッと修正するためにはいい意味で「いい加減」なものがやりやすいのです。
例えば、ある会社では何十年も経営計画書を1冊の本のように製本してきました。
昔…成長期では自分たちが思い描いたように事が進んだのでとても重宝しましたが、ここ10年ほどは活用しづらくなったと言います。
社長も丁寧な性格で、修正するたびに製本をし直しました。
しかしあまりに修正が多いので製本はせずに、ページの差し替えをするようになりました。
(新しく印刷したものを糊で貼り付ける)
そして、やがて製本を廃止。
なんと、ホワイトボードに書くようにしたのです。
↓※企業によっては模造紙に付箋を貼ります←こっちの方がやりやすい。
これが3つの功を奏しました。
1つは、会社の全体像がひと目で理解できることです。
社員さんは自分の業務領域に意識を集中させることが大切ですが、それは同時に「木を見て森を見ず」…部分最適に陥ります。
全体像が見えることで「木も見て森も見る」が自然とできるようになりました。
2つ目のメリットは変化に強くなったことです。
計画を進める中で、「計画通りに進んでも成果が出ない、目標に到達しない」という事に気づいた時に、サッと書き換えることができます。
具体的には、週に一度の進捗ミーティングです。
ホワイトボードの前に社員さんが立ち、進捗を確認して、修正が必要な場合はその場でアイデアを出します。
マメな修正により変化にめっぽう強くなりました。
3つ目のメリットは、助け合いが起きるようになったことです。
全体の進捗がひと目で分かるということは、進捗せずに困っている仲間(部署)もひと目で分かります。
人は、困っている人が分かれば助けるものです。
いかがでしょうか?
□全体最適が生まれる
□変化に強い
□助け合いが起きる
変化が激しい時代、きっちりと作り込まず、サッと修正できる仕組みに変えてみてはいかがでしょうか?
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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