社員の真の主体性は、リーダーが「待つ」ことで発動する

社員さんにもっと自発的に動いて欲しい、主体的になって欲しい…そう思った時ほど「待つ」「引く」という姿勢が大切だと思います。
例えば、会議でアクションアイデアが出たとします。
リーダーは「早く行動してくれ」と期待をしますよね。
そんな時こそ「待つ」

せっかちに「アレ、どうなっている?」と聞くと、行動の動機が「急かされたから」になってしまいます。
自分(たち)の行動を自らが制御するのが主体性と自律性です。
相手から来るのを待つことが大切なのです。

僕の友人に、その達人がいます。
若い頃キャバクラで働いていた女性で、今は証券会社の営業をしていますが、とても成績が良いそうです。

キャバクラ時代、彼女は初対面のお客様とメール交換をした場合、帰り際に「さっきのお話の続き、今度聞かせてくださいね」と伝えるそうです。
そして翌日、お礼のメールだけして、その後自分からメールをしなかったそうです。
理由は、自分に関心がなければ失礼になること、そして相手からメールが来るのを待つことで、その後の展開が良くなるからだと言います。

彼女からメールが来ないと、なぜか男性たちは素晴らしい自発性を発揮しメールをしてくるそうです。
「あれ、連絡来ないな〜?」と思い、自らが気にして行動に移すのだと思います。

社内の動機づけも同じだと考えます。

彼女のやったことを整理すると…
1、素敵な未来を共有する(さっきのお話の続き、今度聞かせてくださいね)
2、感謝の気持を伝える
3、待つ

このシンプルな3ステップには企業で活用できる知恵が詰まっていると思います。

そもそも、今から取り組もうとする仕事の先…未来にワクワクしていること。
リーダーがメンバーに感謝の気持ちがあること。
信頼して待つこと。(相手を尊重する気持ちの表れ)

さて、友人のキャバクラ嬢、待った末にお客様からメールが来た時に、どんな反応をするのでしょうか?

「早く会いに来て」
「4月は特別イベントがあるの」と売り込みをしたくなりますが、一切、しないそうです。

その代わり、ひたすらメールをくれたことを喜ぶそうです。

1、素敵な未来を共有する(さっきのお話の続き、今度聞かせてくださいね)
2、感謝の気持を伝える
3、待つ
4、行動したらうんと喜ぶ

ビジネスに応用することができそうですね。

自発的に動いて欲しい、主体的になって欲しい…そう思った時ほど待つことが大切だと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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