ノリが良い人=コミュニケーション能力が高いという勘違い
経営者はコミュニケーション能力が高い人が好きです。
企業が求める人材でも常に上位に来ますもんね。
でも、コミュニケーション能力の本質を見誤ると大変なことになると思います。
そもそもコミュニケーション能力とはどういうものか?
漠然と捉えていたものを少しだけでも明確にすることが大切だと思います。
さて、真偽のほどは分かりませんが、経営者に多い血液型はB型だと言われています。
(僕は父がB型でしたが、O型です。B寄りのOです)
で、B型の特徴といえば好奇心旺盛、行動的、楽観的だと言われています。
もしこれが本当であれば、経営者は「ノリの良い人が好き」という傾向があると言えます。
ここが重要なポイント。
僕もそうでしたが多くの経営者はノリの良い人=コミュニケーション能力が高い人と思い込みがちです。
社長:「こういうアイデアを思いついたんだ」
社員:「おおーーーーー!「うんうん!!」
あなたも、一瞬でこういう反応をしてくれる人、好きじゃないですか?
経営者にはリスクを冒してでも冒険に出るイノベーター気質が多いです。
イノベーターは自分を支持してくれる仲間を求めますので、ノリの良い人が大好きなのです。
しかし、ノリの良い人は実はよく考えずに反応しているケースが多い。
悪口を言っているように感じるかもしれませんが、そんな仲間がいて事が始まるので欠かせない存在なのです。
が、その後には本当の意味でコミュニケーション能力を持った人材が求められます。
コミュニケーション能力が高い人は、相手の言ったことをしっかりと受け止めた上で発言をします。
ノリの良い反応をしてくれるが、実は全然こちらの話しとは違うことを言い出す人に会ったことはないでしょうか?
そういう人は内容ではなくノリで会話をしているのです。
集団には「集団を起動させる」という役割を持ったイノベーターが必要で、その段階ではノリが重要です。
成否を合理的に考えたら冒険しない方が得という結論に達するから。
しかしノリだけでは乗り越えられない壁が現れます。
そこでは高度な知性、戦略、関係者の利害調整などが必要になりますが、ここでは真のコミュニケーション能力を持った人が活躍します。
経営者には、このように各段階で求められる能力を知り、広い視点で人間を観る目が求められると思います。
自分の好みで判断しないことね。
というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください!