組織がなかなか良くならない…そんな時にすべき事と、やってはいけない事
先日、大英博物館展を見に行きました。
英国が世界中からぶん取ってきた、いや、収集した(笑)文化遺産がてんこ盛りで面白かった
それを見ていて気付いたんですが、5万年前と5000年前ってあまり変わりないんですよ。
でも、5000年前と500年前はぜんぜん違う。
500年前と今はもっと違うよね?
進化・発展はある地点から加速するという事ですが、それって組織づくりにも言えます。
今日は、一生懸命やっているのに、組織がいまいち良くならないと心配している方への朗報です。ある日を境に急に良くなると、僕は経験上考えています。
組織改革に取り組んでいる2代目、3代目社長に読んで欲しいです。
新しい取り組みは徐々に社内に伝染していく
目指す組織が自律型組織の場合、一気に良くなることはありません。
一気に変わるのは管理型組織です。
まあ、一気に良くなるってよりも、やっているフリをするか、やらされているってだけだだけどね。
自律型組織の場合、徐々に、時間をかけて良くなっていきます。
それは、自発的に動く社員の数が徐々に増えていくということです。
徐々に増えていくという事を、もう少し詳しく言うと、「徐々に伝染する」と考えています。
例えば、下のグラフは総務省が発表した携帯電話の普及を表すものですが、キレイな「Sの字」を描いてますよね?
1989年から1994年までは、ほとんど変化がありません。
この時点で買う人は「新しもの好き」のイノベーターです。
彼らの動機は、誰よりも新しく使い出すことにあるのです。
僕の取引先の担当者はイノベーターでしたが、移動中はいつもバックからアンテナだけ出していましたよ(笑)
別に電波がよくなるわけじゃないけど…要するに自慢したいのです、じゃなきゃ買った意味が無いから(笑)
1995年から急に成長していますが、これは先のイノベーターのお陰です。
普通の人は、携帯電話の存在は知ってはいたが、誰かが使っているのを見ないと買えないのです。
伝染するってこういうこと。
使う人が増えれば増えるほど伝染が加速するという構図ですね。
楽しいから伝染する
組織づくりだって同じです。
徐々に広がり、「ある地点」を超えると一気に変化が加速する。
その地点までは辛抱が必要だと思います、我慢じゃなくね。
僕の経験では、辛抱の時に大切なことは「楽しむ」ことだと考えています。
だって、楽しくないと伝染しないでしょ?
天照大御神が隠れた岩戸から出たのは、外から何やら楽しそうな声が聞こえて、気になって開けちゃったからです。
じゃあ、どうすれば楽しめるか?というと、「やっている人」に目を向けることだと思います。
社長は、社員間の温度差を気にしますが、それは「やっていない人」に目が向くからです。
やっていない人を見ると「ウチは大丈夫か?」と不安になったり腹が立ったりします。
そうなると雰囲気が「やらなきゃいけない」になり、とても自発的どころではなくなってしまいますよね。
社長が、やっている人と楽しそうにやっていたら、それはもの凄い影響力です。
こうして「ある地点」を超えたら、そこは別世界が待っているはずです。
我慢じゃなく辛抱。
きっと良くなると思いますよ。
それでは今日も素敵な1日を!