喜びは何倍にも増え、苦労や孤独は何分の一にも減る組織をつくる
よく結婚式のスピーチで「2人で力を合わせれば喜びは倍、悲しみ苦しみは半分」と言いますよね?
僕も結婚21年になりますが本当にその通りだと思っています。
企業も同じで、喜びが何倍にもなり苦労が何分の一になる、そんな会社にしたいですよね。
もし、そうなれば毎日、会社に行くのが楽しみになると思います。
世の中、多くの人が日曜日の夕方、サザエさんを見てブルーになる中、ワクワクしてしまうのです。
そうなるキーワードは「1人も見捨てない」です。
この考え方は、指示ゼロ経営が多大な影響を受けた、上越教育大学の西川純教授の『学び合い』の中に出てくる最も重要なキーワードです。
考え方はシンプルです。
そもそも、なぜチームが結成されるかと言うと、1人ではできない事に挑戦するためです。
なぜチームワークが求められるかと言えば、1人ではできないことを達成するためです。
1人1人が何らかの役割を持ちチームとして活動するわけですから、1人1人、全員が自分の役割をまっとうすることが大切です。
「自分はできたからいいや」という人がいると全体の達成を妨げます。
逆に、困っているのに助けを求めない、あるいは助けを求められる雰囲気ではない、そんな場合も全体の達成を妨げます。
指示ゼロ経営では、個々の進捗と全体の進捗を見える化します。
まずはチームとして課題を持ち、チーム単位で知恵を出します。
(このプロセスを飛ばして個々に役割を振り分けると、全体が見えず部分最適に陥ります。助け合いは起きません)
次に、「誰が(誰と)」「何をするか」…役割を決めます。
その役割が、全員達成したらチーム全体も達成できる、そんな因果関係があることが重要です。
あとは見える化をします。
「誰が(誰と)」「何をするか」が書かれた付箋を左側に貼り、できたら右側の「できた」の枠に移します。
これが効果絶大。
やってみると分かるのですが、助け合いが起きない大きな原因に「困っている人が分からない」というものがあります。
僕は、見える化の工夫で嘘のように助け合いが起きるケースを何度も見てきました。
さて、ここで「1人も見捨てない」の精神のもと協働すればどうなるでしょうか?
喜びは何倍にも増え、苦労や孤独は何分の一にも減ります。
僕が指示ゼロ経営で目指す組織とは、こんな幸せ溢れる組織なのです。
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