人間関係に問題を抱えた時、まず検証すべきたった1つのポイント

良好な人間関係は企業に限らず、何事においても最も大切な要件です。
人間関係は悪化すれば離職の最大の原因になるし、良ければ幸福の要因になります。

職場で幸福を感じられたら創造性に直結して高価値の経営が実現します。
成熟期において最も重要な要件だと考えています。

さて、人間関係は「なんだかんだ色々あるが基本的に良好」が理想だと思います。
一切の衝突、すれ違いがない完璧な状態なんて無理だと思います。

誰かを仲間外れにしたり、イジメたり、強い攻撃をするようなことがなければ良い。
それは特別なことではない、人間として自然な姿ですが、もし深刻な状態に陥っていたら、まず検証するポイントがあります。

そもそも人間は協働する生き物です。
これはDNAに深く刻まれているので基本的に争いを嫌います。
もし争うとすれば、それは自分や大切な人に危害を受けるか、その可能性があり身を守る時です。

攻撃的なあの人も、実は何かを守ろうとしてそんな態度になっていると考えるべきです。

だから、意地悪な態度をとる人、攻撃な人、妙な派閥を作ろうとする人がいたら、まずこの問いで検証するのが良いと考えています。

「この人は何を守ろうとしているのだろうか?」

リーダーは、「この職場にある、メンバーが身の危険を感じるようなストレスの元は何か?」

大抵、仕組み、構造に問題があると思います。
例えば、管理職を叱責すると、その人は部下を悪者にして責めるかもしれません。
あるいは、部下同士を比較する風土があると、常に「ダメなあいつ」が必要になり無意識に落ちこぼれをつくり出す可能性があります。

みんなの前で1人の社員を褒めると、比較された周りのメンバーは自分が褒められなかった不満を、褒められた人にぶつけることもあります。

相対評価で成績を決め、賞与や昇給額がきまる会社も問題を抱えやすい。
相対評価とは、例えば、S・A・B・C・Dの5段階で部下を評価、Sは全体の10%、Aは20%、Bは40%などと分布させる方法です。
競争原理が働けば、当然、自分の身を守る必要が生じ、助けない、教えない、などの行動が出て、関係性を悪くする可能性があります。

これら、悪意が発端なのではなく自分の身を守ろうとするからゆえの行動である可能性が高いのです。

「この人は何を守ろうとしているのだろうか?」…この視点で観察し、環境の問題点を洗い出すことだと思います。

繰り返しになりますが人間は協働する生き物、これが標準です。

それでは今日も愛に溢れる素敵な1日をお過ごし下さい!

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