優れたリーダーは「人称のない言葉」を使い、立場を超えた同志をつくる

常々思っていることなのですが、優れたリーダーは特別な人称の使い方をすると感じています。

一人称:私、俺
二人称:あなた、君
三人称:それ以外の人・物・事柄

優れたリーダーが使う人称の特徴は「誰の事を言っているのか分からない」、あるいは「全てを含む」だと感じています。

例えば、長野県を代表する“巻き込み女”、高山さや佳さんがそうです。
高山さんは若い頃から介護職に従事してこられました。
それと並行して特定非営利活動法人 Happy Spot Clubという、社会活動を行う団体を運営しています。
障害のあるなし、年齢、立場・肩書を超えた「ごちゃまぜ」の交流の場を作っています。

今では介護施設を経営する社長です。

僕は10年ほどお付き合いをさせていただいていますが、本当に高山さんは人称のない(分からない)話し方をするんです。

「こんな風な場が地域にできたら幸せですよね〜」という言葉が多いのですが、誰が幸せになるかが限定されていないのです。
でも、文脈から「関わる多くの人」ということが伝わってきます。

実際に体現されています。
高山さんが経営する介護施設では、障がい者が高齢者のお世話をしています。
互いに弱い部分があるため、サービスが一方的になることがなく「互いを支え合う」という関係性ができていると言います。

人って、何かをしてもらうのも嬉しいですが、自分が他者の役に立つことの方が嬉しいものです。
新しい介護の形だと思いました。
同時に、互いがハッピーになる関係性だから人称がないのだと思ったのです。

ここに次世代の経営の要点があると思うのです。
通常、私たちは「売り手と買い手」という関係で商売をしています。人称がハッキリと分かれる関係性です。

それが、「立場を超えて1つのものを目指す」という関係性が社会起業の世界で増えています。
これは人称が曖昧になる。

例えば、偶然の産物ですが、僕が経営してきた新聞では、配った新聞の古紙回収をやっていました。
こらだけだと売り手と買い手の関係ですが、たまたまの思いつきで、古紙をリサイクルに回し、一定金額が貯まったら地域の方と実行委員会をつくりイベントをするという事業を始めました。
立場を超えて1つのものを目指すという関係性です。

そうなって変わった事は、そこに携わる人たちがみんな「我々」という言葉を使うようになった…人称が変わったのです。

僕は高山さんと自分の経験から気付いたことがあります。

「事業は、自分事に思う人をどれだけ増やせるかで繁栄が決まる」

たくらみ屋も近々、そんな世界を作りますので楽しみにしていて下さい!

それでは今日も素敵な1日を。

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