2代目、3代目社長が、守りと進化を同時に行う経営
日本って世界一の長寿国ですよね。
その秘訣が度々クローズアップされますが、その1つは「色気」だと思います。
世界一の長寿者としてギネス記録を持つ、木村次郎右衛門さんという方がいます。
2013年に116歳でお亡くなりになりましたが、今だに世界一。
記録を樹立した時にメディアの取材を受け「長寿の秘訣は何か?」と問われ、「恋愛である」と答えました。
さすが〜
で、面白いのはここから。
「どんな女性が好みですか?」との問いにこう答えた…
「年上の女性である」
ええ〜!!??
いねぇし(笑)
もしかしたら長寿の秘訣は色気ではなく、勘違いなのか?と思いました。
そして、もう1つの要素が「夢を持つこと」です。
新しい世界をつくる、そんな欲求がないと衰退してしまいます。
2代目、3代目の後継社長って、ある程度、完成した形で事業を引き継ぐから、発想が守りに入っちゃう。
今日は、守るものが多い社長が、どうやって冒険するかという話です。
暖簾を守りながら進化することが大切
僕の息子は中学3年生なんですが「オールウェイズ3丁目の夕日」を見て「懐かしい〜」なんて言っていました。
オレより年上か!?
でも、その気持、分かるな〜
今よりも貧しかった、でも、明日は今日よりももっと良くなるとみんなが思っていた時代です。
そして、当時の人が望んだ未来が実現しました。
でも、そうなると、豊かさを失いたくないから守りに入る。
悪く言えば「しがみつき」が始まります。
挑戦よりも無難を選ぶようになっちゃうんだよね。
そういう企業って多いよね。
ソニーが画期的な開発ができなくなった要因もそれじゃないかと思います。
エネルギーが外に解放されずに、内にこもるから精神的に窮屈になる、だから鬱も増えるわけだと思います。
かと言って、無謀な挑戦も危険です。
僕は、「暖簾を守りながら進化する」ことが大切だと考えています。
収益は商品ではなく、人によってもたらされる
守りながら進化する最もやりやすい方法は、既存客を大切にすることだと考えています。
逆に、リスキーな冒険は既存の事業とは関係のないことを始めることです。
「新しい商品を、新しい顧客に買っていただく」→超リスキー
「今いる顧客に、新しい商品を買っていただく」→失敗しても立ち直れる
後者から始めて、上手く行ったら規模を拡大するのが理想だと思います。
そのためには既存客の存在が最も大切です。
逆に言えば、既存客と関係ができていれば、何でもできるということ。
そして結果的に、既存の商品を守ることにも繋がります。
例えば、弊社のメイン商品は新聞ですが、既存客に新しい商品も売っています。
地元の農家が育てたイチゴを使ったジャムとか、地域の特性が活きる商品がベストです。
それを既存客に売るんですが、新しいお客様も買ってくれます。
そうするとね、そのお客様が新聞の読者にもなってくれるんです。
客数も増え、客単価も上がる。
理想的ですよね〜
守りと進化を同時に行うわけですが、最初の一歩は既存客へのアプローチです。
既存客とのご縁を深めることが、いつの時代も繁栄の理なのだと思います。
「収益は商品によってもたらされるのではない、人によってもたらされるのです」
ちょっと名言風に言ってみました(笑)
守るものが多い社長には、冒険の作法がある。
そう思います。
それでは今日も素敵な1日を!