リーダーの望みを、社員さんも望めば自然と自発的に働く
もし、社員さんが尻を叩かれないと動かないとしたら、それは社員さんの意識の低さを責める前に「本人が望んでいないことをやらせているかもしれない」と疑った方が良いと思う。
とてもシンプルなことですが、人は自分が望むことであれば他人に言われなくても自発的に動きます。
この事は子どもの勉強を見れば分かります。
憧れのあの娘が進学する学校に行きたい。
モテたい。
なぜか女の子ネタで申し訳ないのですが、本人が望めば自発的で強力なモチベーションが生まれます。
しかも長続きするんだよね。
だから指示ゼロ経営では「望みの統合」という概念を大切にします。
望みの統合とは、例えば、ここにリーダーが望む事があるとします。
それを、もし社員さんが望まない、あるいは反対ではないにしてもあまり関心がなかったら自分事にはしませんよね。
関心が薄く他人事になっている人間を動かすためにはアメとムチの使い分けが必要になります。
管理、監視、コントロールが増え、経営が複雑化します。
お金も時間も労力もかかるしね。
逆に、社員さんが望めば言われなくても自発的に動きます。
社員さんの家族も望めば、社員さんを応援してくれるでしょう。
さらに、自社の望みを顧客や地域社会が望めば大勢が味方になってくれます。
例えば、僕の友人は完全アレルギー対応のパン屋さんを経営していますが、地域になくてはならない存在になっており、お客様がチラシやスタンプカードを作ってくれます。
あるお客様は「もっと値上げしなきゃダメだよ」とアドバイスをするそうです。
僕にも経験があります。
新聞店の社長時代に、地域の方々と、行政に依存しない地域づくりを目指し活動をしたことがあります。(活動は現在進行形)
「自分たちの地域は自分たちで盛り上げよう」を合言葉に、地域の方々と実行委員会をつくりました。
これは当社にすればビジネス的な狙いがあるのですが、自分たちの望むことを地域も望んだ結果、望みの統合が起きたのです。
驚いたのは僕が会社に行くと、知らないおばちゃんが僕のデスクで仕事をしているのです 笑
謝礼もないのに。
多くの人が味方になったことで地域づくりの活動はあっという間に広がりました。
先日、相棒の森本繁生が「世界が仕事をしてくれる」という面白いことを言いました。
心理学者の故・河合隼雄先生の言葉なのですが、話しを聞くと、まさに望みの統合のことだと思ったのです。
さて、あなたの望みはどれだけの人が同じ様に望んでくれているでしょうか?
それでは今週も素晴らしい日々をお過ごしください!
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