リーダーに言われなくても、自分たちで変化をつくり出す組織を育てる
今、部下から「一貫性がない」と言われているリーダーが増えています。
昨年、僕のもとに寄せられた相談の中にも数多くありましたもんね。
しかも、部下の立場の方からも、リーダーの立場の方からもです。
でも、その相談は幸いにも良い相談だったと感じています。
相談に良いも悪いもないのですが、僕がそう思った理由は、皆さん、それを他人のせいにしていないからです。
と言うよりも、「今の時代、仕方がない」と言うのです。
その上で「どうにかしなきゃ」と考えているのです。
皆さん感じているんです。
時代とリーダーシップスタイルにミスマッチが起きていることに。
ある中間管理職の方からの相談はこんなものでした。
怖くて部下に指示が出せません。なぜかと言うと、そもそも出した指示が正しいかなんてやってみなくちゃ分からないでしょ?で、やってみて上手く行かなければやり方を変えて新しい指示を出す…すると「一貫性がない」と言われちゃう。それでどうなるかと言えば、仕事を頼みやすい部下に仕事が偏って不満が爆発寸前なんです。
要するに、今のような変化が早く何が正解か分からない時代って、やってみない事には分からない(やれば何かが分かる)。
だから、やっては→修正、やっては→修正の繰り返しをどれだけ早く、数多くできるかが成功への近道です。
でも、それを従来のトップダウン組織でやると、部下は上司がつくり出した変化に振り回されて、例の言葉…「リーダーには一貫性がない」と不満を持つようになるというわけです。
それでも強引に組織を動かそうとしたら、若い部下からパワハラだと言われた人もいます。
時代だね〜
もう組織を動かすOS(オペレーションシステム)を変えるしかないと思います。
上司が作り出した変化に振り回されるのではなく、自ら変化を生み出す側になることです。
やっては→修正、やっては→修正、これを自分たちで主体的に行う組織づくりが急務だと思います。
□自分たちで課題や目標を設定する
□みんなで知恵を出す
□自分たちで役割を決め行動する
□自分たちで検証し修正し再び行動する
こうした一連を標準にすることだと。
もちろん、行動様式を変えるわけだから一筋縄では行きませんが、変わればこれまでが嘘のように闊達な組織になるはずです。
2022年は自律型組織への転換、元年にしてみてはいかがでしょうか?
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。