あなたが才能を発揮しているのではない。仲間が発揮させてくれているのだ

僕の人生を変えた言葉に「他喜力」があります。
メンタルトレーニングの魔術師、成功請負人、様々な異名を持つ西田文郎先生の言葉です。
「他を喜ばせる力」という解釈もありますが、僕の親友でバンクーバーパラリンピック、アイススレッジホッケー銀メダリストの馬島誠くんは「他者の喜びを自分のことのように喜ぶ力」と言っています。

いずれにせよ、この世を生きる上で欠かせない力だと思います。

僕は指示ゼロ経営を実践してきて、上手くいくケースと失敗するケース、両方を見てきて、その差は他喜力にあると確信を持っています。

今日の記事はスタッフ全員で読んで考えて欲しいと思っています。

指示ゼロ経営に限らず、仕事、いや生きる上で「個の発揮」は豊かな人生に直結する大事だと思います。
でも、それは単なる自己主張ではない。
もしかしたら本人は自分の個性、才能を発揮していると思いこんでいるかもしれませんが、仲間が「発揮させてくれている」ケースがほとんどなのです。

例えば、製造メーカーに勤めるある中間管理職の方(男性)は発想がユニークで面白いビジネスアイデアを思いつき大活躍しています。
しかし、ある日を境に活躍が止まってしまいました。

スランプに陥ったのか?
そうではありません。
実は、その方はアイデアマンである一方で、計画性がまったくダメなのです。(あるある話)
部下の1人が彼に代わり計画を立て人の手配もしてくれた…つまりマネジメントをしてくれていたのに、まるで自分1人で成果を出しているつもりになっていたのです。

う〜ん、自分で書いていて耳が(目が?)痛いわ…

周りの支援を失って始めて仲間の有り難さに気付き、素直に非を認め、復活…しかし1年もすると再び図に乗るということを繰り返す人なのです(笑)

こんな素敵な方がいます。
先日、ホワイト企業大賞の現場ヒヤリングでお邪魔した企業さんの女性社員さんです。
僕が「この会社の素晴らしいと思う部分は何ですか?」と聞きました。
すると、「困っている時に仲間が助けてくれることです。例えば、子どもが急に熱を出した時なんか、“早く家に帰りなよ”と言ってくれるんです。」

そこで、僕は仲間の方々に「優しいですね」と言ったところ、こう言うのです。
「いやいや、いつも彼女には助けてもらっているから」

分かりますでしょうか?
仲間が困っている時に助けるから、自分が困った時に助けてもらえる…そんな関係性で成り立っている集団なのです。

そんなチームワークがあるから仕事がキレイに流れ良い成果を出すことができるというわけです。

これを読んだリーダーの皆さん、是非、この記事をスタッフの方にも回してください。
間違っても、「他喜力を発揮しろよ」なんて言わねいでね。
まずは自分から発揮してください!

それでは今日も素敵な1日を!

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