自律型組織では上司と部下との関わり方はこんなにも変わる
これまでピラミッド型だった組織が自律型組織に変わる時に、リーダー・マネージャーから「メンバーとどのように関わったら良いか分からない」という悩みを聞きます。
自律型組織にはマネージャーによる管理、指示命令はありません。
これまで、それらをすることが任務だったわけだから戸惑うのも無理はないと思います。
先日も、指示ゼロ経営を導入しようとしている会社から相談を受けたばかりです。
今日は、自律型組織におけるリーダー・マネージャーの関わり方について考えたいと思います。
自分も集団の中に入り活動する
一番、オーソドックであり上手くいく形が「自分も集団の中に入り活動する」というスタイルです。
※メガネの人がリーダー、マネージャー
童謡、メダカの学校に「誰が生徒か先生か みんなで元気に遊んでる」という歌詞がありますが、まさにそんなイメージです。
ただし、前提があります。
それは、変化が激しく何が正解か分からない時代ではリーダー・マネージャーが常に正解を示し指示を出すことが不可能だという共通認識があることです。
この認識がないとメンバーから「リーダーらしい仕事をしてください」と言われてしまいます。
VUCAの時代において、リーダーの役割とは、自分が指示命令、管理をしなくても、その時、その状況で自律的に最適解を導ける「チームをつくること」です。
そして、チームとして課題を持ち、みんなで知恵を出し、役割を決め行動する…その中に自分も入るというスタイルが最もやりやすいと思います。
ただし注意が必要。
気づけば自分ばかりが喋っていた、仕切っていたなんてことにならないように気をつける必要があります。
集団の動きをサポートする
では、集団の中で具体的にどんな言動をするのでしょうか。
実は、これには正解はありません。
リーダー・マネージャーの個性、メンバーの個性で最適な関わりが違ってくるからです。
あるチームでは、マネージャーがアイデアマンで、いつも新しい発想を生み出してきました。
ただ、アイデアを形にする実務能力はいまひとつなのです。
それを本人もメンバーも知っていて全員の自明となっています。
するとメンバーの中にマネージャーをフォローする役が出たり縁の下の力持ちが出たりと、チームとして最適な形を形成します。
ここには厳格な上限関係はありません。
良いスタイルだと思います。
一方、縁の下の力持ち役が得意なリーダーもいます。
あるリーダーはアイデアマンでも実務者でもありません。
一見するとデキない人に見えるんですよね 笑
しかし、例えば、会議ではみんなが発言できるように、「◯◯さん何か意見ない?」とメンバーに振ったり、意見が出ると「へ〜」と関心したり、その方がいるだけで場が活性化するのです。
だたし、これはリーダーシップというわけではありません。
別に、その方がやらなくても他のメンバーがやっても良いのですが、たまたまチームの中で、その方が担ったということなのです。
いかがでしょうか?
何となく自律型組織におけるリーダー・マネージャーの役割が見えてきましたでしょうか?
つまりは「リーダー」「マネージャー」という言葉が似つかわしくないのですね。
だから指示ゼロ経営では、優れたリーダー・マネージャーを「名ばかりリーダー・マネージャー」と呼ぶのです 笑
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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