本当に人が育つ会社は「社員のため」に教育をしている
社員教育は何のために行うか?…僕は、このシンプルであり深い問いを真剣に考えることが大切だと思っています。
「何のためって、そりゃ会社を良くするためだろ?」と考えるのが普通ですが、本当に人が育つ会社では違う考え方を持っています。
そもそも、「会社のために成長しろ」と言われても主体的になれませんよね。
やはり自分のために成長したい、それが本音です。
人が育つ会社では、本気で社員のためを思って教育の機会をつくっています。
もう、テクニックではない目的からして違うのです。
僕にこのことを教えてくれたのは、たった1回しか会ったことのない小学校の教員でした。
今から5年ほど前に夢新聞でお邪魔した時の出来事です。
夢新聞とは、未来の日付の新聞を手作りするワークショップです。
未来の日付を入れ、自分の将来の姿を絵と文章で表現します。
このワークショップの真の目的は新聞を書くことではなく、制限時間内(65分)にクラス全員が完成させることにあります。
人間は不完全な存在なので、夢は決して1人では叶えられません。
共創・協働した者だけが夢を実現しています。
子どもたちには、この大事を学んで欲しいという思いからミッション(制限時間内の全員完成)を与えるのです。
2021年10月時点で、ミッションの達成率は2割ほどです。
子どもたちにとっては意外と難しい課題なのです。
さて、件の教員のクラスは見事、ミッションを達成しました。
困っている人がいないか、みんながチェックする。
書けない人がいたら、すぐに助けに入る。
「大丈夫、できるよ!」と声をかけ合う…
そのチームワークがあまりに素晴らしく、僕は本当に感動しました。
ワークショップ終了後、僕は先生にどういう考え方で教育をされているか聞きました。
それを聞いて、さらに感動した。
この子たちには、どんな時代になっても、どこに行っても、仲間とチームをつくり課題を解決する力を身につけて欲しいと思っています。だって、私がこの先、彼らについて行くことは出来ないから。
凄くないですか?
普通だったら自分が受け持つ3年間ほどのスパンで考えるところ、この先生は、子どもたちの50年後を考えて教育をされているのです。
「子どもため」「50年後」
この体験から、僕は、何のための教育かを考える大切さを学びました。
僕が考えた視点はこう。
「もし、自社が潰れても、他の会社から引っ張りだこになる人を育てる」
こんな人を育てたのならば、結果的に潰れるようなことにはならないと考えるのです。
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