社長、間違いなく御社は3年後には伝説になっています

先日、とある企業さんの3ヶ月間に渡る社内研修が終わりました。
業種は化粧品販売会社で、とても凛とした女性社長と元気なスタッフさんがいる会社です。

終わった感想が、今日の記事タイトル…「社長、間違いなく御社は3年後には伝説になっています」です。
もう、この状態になったら何でもできる、そんな成長を遂げたのです。

そして、その成長の背景にはスタッフさんの努力と社長の意識の変容があったのです。

研修では、まずは指示ゼロ経営を「疑似体験で」学びます。
いきなり現場でやるのは怖いので、疑似体験→現場にオーバーラップさせます。

そして現場で実行します。
活動のテーマは「顧客創造」でした。

①自社のこと自分のことを、まだ知らない人に知っていただく
②1回目の買い物をしていただく(無料お試しでもOK)
②2回目の買い物をしていただく
④心が通ったお付き合いを通じ上得意客になっていただく

この4つのプロセスを通じて顧客創造を目指します。

同社には社内に5つのチームがあり、チーム単位で①〜④のアイデアを出し実践します。
やり方はこう。

1、三人寄れば文殊の知恵でアイデアを出す
2、自分たちで役割を決めて実行
3、実行した結果を自分たちで検証→次のアイデアを出す

例えば、4つのプロセスの中で、②→③へ顧客が進まないという課題があれば、その対策をみんなでアイデアを出し実行→その結果を検証して次に活かします。

このサイクルを、誰に指示命令されずとも回せるようになること、そして仕事の楽しさを実感することが研修の狙いです。

研修では、僕は、集団から徐々に離れていきます。
研修は僕が主導(進行)で社員さんが主体で進めます。
実行段階に入ると、社員さんが主導、社員さんが主体で進めていき、僕は少しだけサポートします。

最終的に、どうなったのか?

先日、オンラインでミーティングをしましたが、僕の出番はなし。
(最後に「凄いですね」と伝えただけ)

社員さんが司会になり、各チームが発表します。
「何を意図して(先程の①〜④のどこの話か?)」→「何をやったのか?」→「結果はどうだったか?」→「次はどうするのか?」

発表に対し、他のチームからフィードバックが飛びます。
中には、「もっとこうした方が良いのでは?」といった提案も出ます。

社長の関わり方が素晴らしく、僕も非常に勉強になりました。

発表の中の「次はどうするか?」のアイデアが具体的でないか、アイデアとして不完全な場合があるのですが、社長は一貫して質問に徹していました。

例えば、「新規客にパンフレットを渡す時、終了期限は決めないの?」といった具合に。

その質問に対するチームからの回答に関しては一切、何も評価をしないのです。
する必要がないから。
その質問だけでスタッフさんが課題に気づき、必ず改善するからです。

一発の質問だけ。

僕もこんな素晴らしいあり方は始めて見ましたよ。
普通だと、グダグダと指摘したり代替案を考えてしまいますが、そんな事だから人もチームも育たないのです。

オンラインの場ですが、部外者の僕でさえ、内容の濃さとヤル気に満ちた場にいるだけで何か行動を起こしたくなりました。

同社では、このミーティングを毎月、3年間続けることを決意していました。
「実行→改善の繰り返し」「学び合い」を積み重ねることで、チームは加速度的に成長します。
3年後には誰も追随できないほどに、凄いことになっていると確信を持ったのでした。

いや〜、これだから指示ゼロ経営はやめられないのです。

【社内研修の空き枠のお知らせ】

指示ゼロ経営の社内研修は1ヶ月あたり3社のみ開催します。
12月は1社、2022年1月以降は2社空きがあります。
研修の詳細はこちらをご確認下さい。
https://www.shijizero.jp/inhousetraining