社内の最も優れた教育者は、社長、あなたではありません

教えるなら上司よりも仲間が教えた方が効果が高い。
注意するのも上司よりも仲間が注意した方が効果が高い。

これまでの「指導や注意は上司の役割」という常識が覆されつつあります。
その理由は、「良い先生」の条件を満たすのは実は仲間であることが多いからです。

その条件とは…
1、学修者(教わる人)よりも少しできる人
2、自分にもできなかった経験がある人
3、影響力がある人

1に関しては、完全にマスターした人は「自動化」と言って細かなプロセスを飛ばした思考ができるので、素人が聞くとチンプンカンプンなのです。
自分より少し上を行っている人の話が最も分かりやすいのです。

2に関しては言わずもがなですよね。

3に関してが面白い。
実は、影響力がある人は上司、社長ではない可能性が高いのです。

例えば、このコロナ禍でデマ、フェイクニュースが流れましたよね。
新事実が次から次へと明るみになる未曾有の事態ではデマが発生しやすいと言います。

そして、デマは「近い人を通じて」信じられていくことが分かっています。
国際大学の研究チームは6000人を対象に、コロナ禍におけるデマ、フェイクニュースに関する調査を行いました。

それによるとフェイクニュースに触れた人は全体の45.2%に登るそうです。
そして、拡散するのは影響力のあるインフルエンサーですが、情報を信用するのは、「家族、友人、知り合いから聞いた」が最も多かったのです。

心理学の研究では、人は専門家からの情報よりも、交流の多い身近な人からの情報を信用する傾向が強いことが分かっています。

つまり関係性の深い身近な仲間が影響力があるというわけです。

事実、学校現場では『学び合い』というアクティブ・ラーニングが高い成果を上げています。
※『学び合い』は上越教育大学の西川純教授が開発した学習知見です。

企業でも、仲間同士で学び合っている企業では人とチームが加速度的に賢くなっています。
詳しいやり方を過去の記事で書きましたので参考にして下さい。

「今日からできる、効果的な社内勉強会のやり方」

それでは今日も素敵な1日を!

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