学習効果を10倍にする「聴く」「待つ」学習法
よく、「大切なことだから一度しか言わないからな」と言う上司がいます。
聞き逃したら大変だぞ、そんな意味なのだと思いますが、そもそも人材育成の原則からは2つの点で外れています。
1つは、大切なことは何度も確認したほうが良い。
もう1つは、言うのは上司ではなく部下の方が良い。
今日の記事では2番目の「言うのは上司ではなく部下」この原則について考えてみます。
優れたリーダーは自分が喋るよりもメンバーに喋らせます。
なぜなら、インプットよりもアウトプットの方が学びが大きいから。
研究によると、私たちが記憶できるのは、聞いたことの5%、読んだことの10%、見たことの20%だそうです。
これに対し、対話した場合は50%、自分で体験したことは75%、他人に教えた時は90%も記憶できるそうです。
一方的に聞いた場合と、対話した場合の学習効果の違いは歴然…10倍です。
他人に教えた場合、なんと45倍!!
僕は自分自身でこの効果を実感しています。
僕は、ほぼ毎日、ブログを更新(アウトプット)しています。
書く時間は40分ほどですが、これを10年間続けると全く世界が違って見えるのです。
間違いなく世界で一番、指示ゼロ経営について詳しい人間です 笑
他にも、僕が主宰する夢新聞ワークショップでも実感しています。
夢新聞を始めた当初、夢新聞の書き方は講師が説明していました。
しかし、書き始めると「先生〜、見出しには何を書くんですか?」と質問攻めにあいます。
そこで、子どもたちにアウトプットしてもらう方式に変えました。
あらかじめ、夢新聞の書き方を説明したプリントを配り、当日は、それをお友達同士で教え合うようにしました。
効果絶大。
それから、質問を受けることはほぼなくなりました。
人は、聞いている時よりも自分が喋っている時の方が学習します。
ところがリーダーという生き物は黙ることが苦手です 笑
僕は企業さんのインタビューをすることがありますが、僕が社員さんに聞いているのに社長や上司が代わりに答えることが非常に多いですもん。
今日から「お口にチャック」を合言葉に「聴く」「黙る」「待つ」を実践されてみてはいかがでしょうか?