デキるリーダーの口癖は「やれやれ」
おはようございます。
僕は言葉が持つ力に興味があります。
言葉の音的な印象「語感」です。
北欧の国に「ミル」と「マル」というテーブルがあるそうですが、どっちが大きなテーブルか?と聞くと、大多数の人が「マル」と答えるそうです。
これは、五感の研究者、黒川伊保子先生の書籍で紹介されている事例ですが、その本のタイトルが「いい男は『や行』でねぎらう。いい女は『は行』で癒やす」というもの。
気になりますね〜
今日は、弊社の配達部門のリーダー、竹村君の事例から、デキるリーダーの口癖について書きます。
部下の自発性を伸ばす魔法のコトバです。
精神的に成熟したリーダーの態度とは?
まずは、竹村の紹介から。右側の男です。
パワフルな印象はない(笑)
家族のために手作りケーキをつくる優しい男です。
一方で、地元の少年バレーボールチームのコーチをしています。
彼は30名を超える配達現場のリーダーですが、そのリーダーシップが実に「指示ゼロ的」なんです。
現場には結構、個性の強いスタッフがいます(笑)
だから、日々、色んなことが起こります。
新聞を間違って配ったとか、バイクの音がうるさいとか、玄関先の花びんを割ったとか…
それに対し、部下を注意、指導するのですが、これが実に上手なんです。
精神的な態度が。
言葉には出しませんが、「やれやれ」なんです。
「やれやれ」って不思議な言葉だと思いませんか?
肯定はしていない、でも、許容の雰囲気がある、なんとも包容力がある。
そんな雰囲気を出せるのは、彼に精神的なゆとりがあるからだと僕は考えています。
精神的に成熟していて、気持ちのコントロールが上手なんですね。
「相手に対し過剰な期待をしない」
「自然の流れに身を任せる」
「人が持つ可能性を信頼している」
だから、写真にあるような、ゆる〜い雰囲気を醸し出しているのだと思います。
集団はエネルギーのバランスを自律的に保つ
「リーダーシップ」という言葉から受ける印象は、パワフル、アクティブ、ポジティブ、強引(笑)といったものです。
確かにリーダーシップの1つのカタチだと思いますが、それは、部下を引っ張るがゆえに、部下の自ら考える機会を奪うこともあります。
だから、自ら考え行動する自律型組織には向かないと考えています。
人の集団は面白くて、パワフルな人がいると、自然とそれに依存する人が現れます。
バランスを取るんですね。
竹村は、時々、そこにいる事に気付かかない時があります。
忍者のようなヤツなのです。
しかも似合うし(笑)
僕が勝手にコラージュしたんですがね…
部下がミスをしても「やれやれ、しょうがないな」という感じで接するから圧迫感がなく、部下は再発防止のために自らアイデアを出せるのです。
そして、部下は知らない事実があります。
それは、時々、僕にメールをくれるのですが、部下の活躍をこっそり教えてくれるのです。
ええヤツだよね。
それは成果にも現れていて、弊社の配達現場でのクレームは同業他社と比べてもダントツに少ないのです。
元々少なかったのが、彼がリーダーになってからさらに減りました。
僕も見習わないと、と思うことが多い、とても大切な存在です。
さて、竹村を観察しよう。
今後「やれやれ」を口にするようになったら、今日の記事を読んだ証拠だ(笑)
その時は、僕が「やれやれ」と言おう(笑)
しかし、女の「は行」で癒やすって、どんなのだっけかな?
読み返してみよっと。
それでは今日も素敵な1日を!