失敗から学習し進化する組織をつくることが急務
僕が30代前半の頃、お世話になっている先輩と居酒屋で飲んでいる時に、こんなことを言われました。
「米ちゃん、お前、成功ってもんを勘違いしていないか?」
注文伝票の裏にペンで書いて説明してくれました。
勘違いというのは、僕は左側の考え…つまり、今やっている取り組みが将来、成功するか失敗するか、伸るか反るか?で考えていたのです。
先輩は、そうではなく、右側の発想…つまり、失敗から学び前に進みながら成功に近づいていくという考えを僕に教えてくれたのです。
そして、こうも言いました。
「やっていくうちにゴール(成功)も変わってくる」
やっていくうちに、これまで見えなかった未来のイメージができてくるということね。
先輩はエジソンの金言も教えてくれました。
「それは失敗ではなくて、その方法では上手くいかない事が分かったのだから成功なんだよ」
僕は、先輩の言葉で人生が変わった気がして興奮しました。
が、しかし、そんなに上手くいくわけはなく、すぐに壁にぶつかりました。
それは、僕1人で経営をしているわけではなく、スタッフと協働する必要がありましたが、これが上手くいかなかったのです。
その理由は、失敗から学びながら前に進むことを僕がリードすると、スタッフは僕がつくり出した変化に巻き込まれてしまうのです。
そしてこう言う。
「社長がまた違うことを言い出したー!一貫性がないよね」
これを言われると腹が立つし悲しい。
僕だって一生懸命にやっている。上手く行かなかったらやり方を変えるのは当然のこと。
同時に怖くなりました。
変化が激しく正解が分からない時代に、常に正解を示すことなんて自信がなかったからです。
そして、僕が立ち上げた新規事業(信州の名産の通販)が大失敗。
僕は、自分だけの知恵で経営ができないことを心底理解しました。
同時に、社員は僕に依存していたら危険だということを理解しました。
「失敗から学びながら前に進む」…口で言えば簡単なことですが、これを組織ぐるみでやるのは大変です。
これからの時代、商売のアイデアと同じくらい変化に強い組織をつくることが大事になると考えます。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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□書籍「指示ゼロ経営」(1650円)
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どちらも基本的な考え方が学べますよ!