よく使う「現場」ってよく考えると変な言葉じゃない?

僕は、このブログの中で、何度も「現場」という言葉を使ってきました。
「現場力」なんて記事もついこの前、書きましたしね。
実は、ずっと前から現場という言葉に違和感を感じていました。

その理由は、「現場じゃないものが企業内にあるのか?」と考えるからです。
社長の資金繰りの現場もある。
取引先の接待も現場。
営業の現場、製造の現場、仕入れ、購買、トイレ掃除の現場…企業は現場に集積だと思うのです。

それなのに、なぜ、現場という括りができるのでしょうか?
そこに組織が抱える根本的な問題があるように思えてならないのです。

僕が感じる違和感の正体は、現場という言葉が、ヒエラルキー構造、労使関係から来ていることにあります。
決めるのは経営陣→実行は現場、そんな発想から生まれるのだと思います。

しかし、実態はそうではありません。
社長を含むすべての構成員が現場を持っていて、その統合で価値を生み出しているのです。
例えば、資金繰りは社長の仕事です。
でも、借り入れたお金を製造、営業、様々な現場(と敢えて言う)が有効に使って価値を生み出します。
借り入れたらお終いではなく、そこから物語が進んでいくわけです。
だから「それぞれの現場が連携、協働して価値を生み出している」…これが実態です。

先日、バルミューダのトースターの開発秘話を記事で書きました。
同社でBBQ大会をやった時に、炭火でトーストを焼いたところ、中身はしっとり、外身はカリカリの最高のトーストが焼けて、「こんなトーストが焼けるトースターを開発しよう」となった。

実は僕は持っていません。憧れのトースターです。

その場に社長もいて、「やるじゃん」となったそうです。
意思決定しした瞬間に、そこにいた各人(社長を含む)が自分のすべきこと、現場をイメージしたと思います。

ちなみに、ヒエラルキーは役割が上から降りてきますが、自律型組織では発案と同時に自然と役割が決まることが多いのです。

というわけで、僕もよく使う「現場」という言葉に感じていた違和感の正体が分かったので記事にしたのでした。

あ、今後も使いやすいから現場という言葉は使いますがね 笑

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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