個々の社員を育ててもチームが育たない理由と対策
スタッフ1人1人は良いのに、どうもチームになるといまひとつ…
社員教育をしているのに、どうもチーム全体が育たない…こんな状態に陥っている会社が結構あります。
どうしてなのでしょうか?
実は、人が育つこととチームが育つことは別問題なのです。
例えば、学校で起きるイジメが分かりやすい。イジメが起きると先生は当事者を注意・指導します。すると、多くの場合、理解してくれ反省してくれます。
しかし、集団に戻るとまたやってしまうのです。
集団には集団特有の作用があるのです。
期待して採用した新人が古い文化に染まってしまうのもそう。
研修に出たスタッフが3日で元に戻ってしまうのもそう。
人が育つのと集団が育つのは別問題。
イジメをしない学級、イジメが起きても止める学級を作る教員は、イジメをしない、あるいは止める「集団」を育成しています。
僕は、一般社団法人夢新聞協会の代表をしています。
活動は、学校(主に小中学校)に行き、約90分で、子どもたちの力で学級を自律型集団にするワークショップをやっています。(講師の力でなったものは自律的とは言えない)
これまでおよそ1万人が参加しましたが、よほど人間関係が破綻していない限り必ず自律型集団になりました。
自律型集団になるまでに、学級内で何が起きているのでしょうか?
ワークショップでは、クラスにミッションを与えます。
「全員で力を合わせ、助け合いミッションを達成してください」と。
具体的には、未来の日付の新聞「夢新聞」を制限時間内に全員が完成させるというミッションです。
ワークショップが始まると、必ずミッション達成に向けて動き出す「イノベーター」が現れます。
不思議なことですが必ず現れるのです。
集団内に良い火種が生まれる瞬間です。
その火種が周りに伝播すれば「ミッション達成のために行動する集団」になるのです。
講師は伝播のお手伝いを少しだけするだけでで、基本的に子どもたちが自分たちでチームを作り上げます。
火種が広がる一番の方法は、火種を発見したらリーダーが感謝の気持ちを伝える、喜ぶことです。
(決して偉そうな評価は要らない)
90分間の中で、講師がやっていることは、個々の育成ではなく集団の育成です。
正確には「自分たちで自分たちを育成する集団の育成」です。
期待して採用した新人が古い文化に染まってしまうのも、研修に出たスタッフが3日で元に戻ってしまうのも、火種ができたのに伝播する前に消えてしまうからです。
この作用が分かると、リーダーのすべきことはシンプルで組織づくりは意外と簡単なのです。
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