組織に役職者が少ない方が良い、これだけの理由
役職者が多いと一人前の会社になったような気がするから不思議ですよね。
僕もそうだった。
銀行さんの前で、社員を「部長」「本部長」なんて呼ぶと立派な会社に見られると思ってました(笑)
特に中小企業でこの傾向が強いと感じています。
5人の社員のうち、部長が3人、課長が2人なんて会社を見たことがあります。
って事は、部長1人だけのチーム(と言ってよいのか?)があるってこと? 笑
組織上の機能というよりは単なる称号として与えているのかもしれません。
僕は役職はできるだけ少ない方が良いと考えています。
その理由は、現場からの意見・アイデアが上に上がっていく中で、ダメ出しを食らう可能性が高くなるからです。
僕の友人が勤める会社では、課長の上に部次長→部長→局次長→局長→役員→副社長→社長という階層になっています。
アイデアが革新的であればあるほど、相当な確率で「前例がなくリスキー」とダメ出しがくるそうです。
また、現場の社員が無責任者になる危険性があります。
役職が多いと、はるか遠くで意思決定がなされメンバーが思考停止に陥るからです。
役職を数多く置くと組織が固まってしまうという弊害もあります。
そもそも組織は何かを遂行するために結成します。
ところが今、非常に変化が激しく、やることが変わりやすい時代です。
やることが変わるたびに組織を変えるなんて、とても苦労の多いことです。
時には役職を外さなければならないこともあると思います。
人の位置を変えるのってすごく気を使いますが、その苦労が嫌で組織を変えられない会社がたくさんあるのです。
役職者は少ないほうが良い、さらに、指示ゼロ経営の理想で言えば役職者はいない方が良いと考えています。
「それじゃ責任の所在が曖昧になる」という人がいますが、そんなことはありません。
なぜなら、メンバー1人1人がちゃんと自分の責任領域を持つからです。
岐阜市に2店舗を展開している、とある美容室には店長はいません。
それでも自分たちで自律的に役割を決め、経営数字を見ながら目的に向かってPDCAを回しています。
無責任なメンバーなど1人もおらず、1人1人が責任領域を持ちながら、全員が必要な仕事をまっとうできるように、みんなで助け合っています。
役職者が多い弊害から大胆な発想で抜け出した会社が北海道にあります。
なんと、全員を役員にしてしまったのです。
全員を平社員にするよりも気分が良いですよね? 笑
実は、我々、株式会社たくらみ屋は4人で立ち上げた会社ですが、全員が代表取締役です。
役職者ゼロを目指す必要もありませんが、多すぎると守り体質になるし変化への対応が鈍くなります。
「最小」という考え方で組織のデザインをしてみてはいかがでしょうか?
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
【年内最後の採用セミナー、今週土曜日です】
下のバナーをクリックしてね!