あなたの会社の心理的安全性は本物か?
ここ数年、心理的安全性という言葉が注目されています。
心理学の用語なのですが、Google社が優れたチームの要件として発表してから世界中で注目されるようになりました。
僕は正直、厄介なものを世に出してくれたと思っています。
なぜならば、これほど誤解されやすいものはないからです。
「ウチのチームは心理的安全性がある」と言っているチームの多くが、実は「見せかけ」の心理的安全性の可能性があります。
どういうことかと言うと、単に当たり障りのない関係性だから衝突がないのに、それを心理的安全性だと誤解するケースがあります。
本音を言わない。
本当に話し合わなきゃいけない事を議題に出さない…そんな表面上の安全性です。
真の心理的安全性は、素の自分、弱い自分もさらけ出せる状態を言います。
どんな自分でも周りが認めてくれるのです。
ここにも大きなハードルがあります。
素の自分を出せる雰囲気があるのと、本当に素の自分を出すことは大きく違うのです。
だから、本当に心理的安全性があるチームには、実際に誰かが勇気を出して自己開示をして、それを仲間が認めてくれたという原体験があります。
僕のチームにも心理的安全性が生まれた瞬間があります。
数々の問題を抱えている時、ものすごく社員会が辛かった時期があります。
その理由は、社長である僕が責められている気がするからです。
それは責任感という名の、自分1人で抱え込もうとする傲慢さによるものです。
だから会議で僕が発言することは解決策ではなく責任逃れのようなことばかりでした。
この気持、分かる人いますよね?
ある日、耐えられなくなり「実は、自分が責められている気になってしまう」と正直に言ったことがあります。
それを聞いた社員は、「そんな事ないですよ。というか、社長がそんな気持ちになっていたことに気づかなくてすみません」と言ってくれました。
チーム内に、一気に光が差し込んできたのを覚えています。
こうした自己開示を繰り返すうちに心理的安全性が育まれていくのだと思います。
結構、大変なものですね…
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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