社員が目標に無関心、挑戦しない…原因は賃金制度にあると疑う

9月8日に、今年最後の賃金制度セミナーをやるのですが、先日、開催に際してとある企業の社長から相談を受けました。

「社員が目標に無関心」「挑戦しない」「自分のことしか考えない」「助け合わない」

よく聞くと、これらの問題はすべて1つの原因にあったことが分かりました。
根本原因は賃金制度(評価制度を含む)にあったのです。

従来の賃金制度が時代に合わなくなってきている、僕も自分の経営の現場で実感してきましたし、色んな企業さんを見ていてもそう感じています。

合わないのは賃金制度とそれに伴う評価制度です。

1、目標の決め方と賃金制度
2、仕事の進め方
3、評価の仕方

今日の記事では目標の決め方についてお伝えしますね。

唯一、賃金に相関関係があるのは売上総利益

業績目標は誰が決めるでしょうか?
ほとんどの企業では社長(経営陣)が決めています。
しかし、それは社員さんが望んでいるか?…もし望んでいないと「やらされ」になってしまいますよね。
社長が決めた目標は、社員さんは口には出しませんが「できるだけ低い目標にして欲しい」と思うものです。
高い目標を言われたら仕事が大変になるからです。

これ、そもそも社長と社員の望みが分離してしまっていますよね?
上手くいくはずがありません。
社長も社員も実現を望む目標立案が求められます。

指示ゼロ経営式賃金制度は「望みの統合」を原理に作られています。
一番の特徴であり効果の要因は、「目標値を社員さんの賃金から決める」ことにあります。

賃金は売上総利益で決まります。
ここ重要。
よく、売上高や経常利益が上がったら賞与などを増やす企業がありますが、これだと会社がおかしくなります。
古今東西、賃金は売上総利益のみに相関関係があります。
決算情報をオープンにした上で、売上総利益に連動した賃金制度を作れば、社員は「いくら儲かれば自分たちの賃金がいくら増えるか」が分かります。

目標値を社員の賃金を起点に決めれば、自分事になる

これが分かると凄いことができるのです。
それは、自分たちの賃金をいくらにしたいから、売上総利益をいくら増やすという皮算用ができるのです。
もちろん、皮算用には社長も参加します。
ここで出た目標は自分事になりますよね?

この仕組では社員さんも儲かり、会社も儲かる、しかも両者が奪い合うことなく公正に儲かるのです。

この手法について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい。
「社員のヤル気と自発性を高める目標設定はこうして決める」

冒頭の「目標に無関心」「挑戦しない」…こうした問題は、実は賃金制度に原因があることが多いのです。

それでは明日の記事に続きます。
明日は、「仕事の進め方」「評価」を取り扱います。

※9月8日に、今年最後の「指示ゼロ経式 賃金制度セミナー」をオンラインでやります。
残席2名です。
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