人の成長を奪うリーダーは優しさの皮をかぶる

自分だけの宝物は比較の中で見つかる

「手塩にかける」という言葉がありますが、手塩にかけすぎると甘くなるという現象が起きます。

極端な例では、運動会のかけっこで順位をつけると可哀想ということで、皆んなで手をつないでゴールをするなんていう発想です。
何が可哀想なのか分かりません。
運動ができない子は勉強でも芸術でも、自分が得意な分野で抜きに出れば良い。

逆に、勉強は苦手だけど運動が得意な子は自分の晴れ舞台を奪われ、そちらの方が可哀想です。

「みんな違ってみんないい」
「長所を見て褒めて伸ばす」
「無理をせず、自分らしく」

こうした考え方は素晴らしいと思いますが、この境地に達するためには「他者との比較」というプロセスも必要だと思います。

比較の中から見つけた光るものは、本当に大切にできる宝物だと思うのです。
そして、だからこそ他者の光るものを尊重できるようになり素晴らしい協働ができるのだと思います。

ストレス=悪?

生きたイワシを輸送する時に、水槽の中に捕食者であるハマチを入れると生命力を保ったまま輸送できるそうです。

「こりゃヤバい」という環境は必要です。

ストレス=悪という考え方が一般的ですが、ストレスは必要です。
特に、自分を脅かす存在です。

良い上司とはそういう環境を用意できる人だと思います。
パワハラじゃないよ(笑)
自分を脅かす(おびやかす)存在とは、「自分で決めて行動した結果」だと僕は考えています。
言い訳ができないからです。
受け入れるしかないものを受け入れた時に、人は成長します。

良い上司は、そんな時に「まあ、結果は出なかったけど頑張ったよ」なんていう甘やかしはしません。
「これを機に成長できる」と言うと思います。

以前に、「エン転職」が行った、良い上司に関するアンケート調査では「いざという時に部下を守る上司」が一番に来ました。

この調査を見て、「いざという時」というのがポイントだと思ったのです。
つまり、いざという時以外は守らないということ。
そして、僕は、相当な局面までは「いざという時」ではないと考えています。

脅かされて、そこから生命力が立ち上がる、そのギリギリの見極めが肝要だと思うのです。

手を出す、口を出す、お膳立てをする…その親切が人の成長を奪う原因かもしれません。

それにしても今日の記事のサムネイル、ウザくてすみません(笑)

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

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