時に、人生の方が先に進んでしまうことがある
時に、人生の方が先に進んでしまうことがあります。
自分の意思、計画で順調に人生を進めたいのに、フィルムが違う物語に切り替わったように突然、予期せぬ方向に進むのです。
例えば、1995年は僕にとってそんな年でした。
1月に4年間付き合ってきた彼女にフラれ失恋。
3月に大学を卒業し都内のドラッグストアに就職するも、7月に父に末期がんが見つかり急遽、実家に帰ることになりました。
11月に盲腸で入院(しかも1ヶ月間も!)
12月24日に父が他界し、僕は3代目として社長に就任したのです。
しかも、継いだ翌年から現在に至るまで衰退し続ける新聞事業を。
その1年間、僕は何1つ、自分の意思で進めていません。
翻弄されただけの1年でした。
つい数ヶ月前まで学生だったヤツに務まるほど社長業は甘くありません。
一層、自分の無力を認めて「助けてほしい」が言えたらもっと上手くいったと思いますが、リーダーは強くあるべきという思い込みからそれができませんでした。
同じ年頃の仲間は週末になると飲み歩いたり旅行に行ったり、若さを満喫していましたが、僕には、時間的も精神的にもそんな余裕はありませんでした。
自分の運命を呪っていた、そんな時に、師匠が僕に言いました。
「なんでこんな目にあったんだ、と考えるのはそろそろ止めにしろ。自分の体験には一体、どんな意味があるのか?と考えるようにしろ」
当時の僕のレベルでは、「若い頃に金を使わないから、中年になってから金持ちになれる」なんてことしか思いつきませんでした 笑
衰退する業界の中にあり、実力のない社長にとっては最も難しい業態転換という課題に直面し、ほぼすべての挑戦に失敗しました。
唯一、手にしたのが、自分1人の力では経営ができないという敗北感でしたが、結局、それが指示ゼロ経営を生むキッカケになりました。
今にして振り返ると、すべての出来事が指示ゼロ経営の開発に繋がっているように思えてなりません。
誰にも、人生が勝手に進んでしまうことがあると思います。
特に、この1年間がそうだった人が多いと思います。
しかし、きっと、その体験に意味があったと気付く日が来ると思うのです。
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