これからは、どんどん仕事にプライベートを持ち込む時代だと思う
「仕事にプライベートは持ち込むな」いう企業は多いと思います。
でも、最近、積極的に持ち込むことで上手くいっているケースが増えていると感じています。
なぜ最近になって多いのでしょうか?
それは、人間性を重視した経営を目指す企業が増えているからだと考えています。
経済が成長期の頃は違った。
僕も会社員時代にプライベートを仕事に持ち込むなと教育されていました。
僕の仕事はドラッグストアの店員で、とにかく流通力がものを言う業態です。
品揃えを多く、安く店頭に並べることが大命題、僕を含め社員はそのための機能の一部として扱われていました。
究極的には機械の方が良い。
機械は昨夜食べたメシの話なんてしません 笑
今、社会が成熟しモノよりも心の豊かさを求める時代になりました。
働き方も変わらざるを得なくなっています。
創造性、感性、気持ち…そういったものを経営の土台に置く時代になったと思うのです。
売り手がこういう環境にいないと、お客様に心の豊かさは提供できないよね。
仕事とプライベートを分けるのではなく、1人の人間として自然な姿でいることが大切なんじゃないかな。
例えば、先日、仕事にプライベートを持ち込んで成功した方の話を聞きました。
その方のお仕事は社内の業務システムの開発です。
新しいシステムを導入すると、現場から「また新しいシステム〜?」とアレルギー反応が出ていたそうです。
業務が効率化されることのメリットは数多くありますが、それがなかなか理解されません。
その原因は、会社にとってのメリットに偏るから。
労働生産性が上がるとか経費が削減されるとか…
でも、その方の動機にはすごく共感が集まりました。
その方は、柴犬を飼っていて、ある日、夜遅くに帰宅し車を駐車場に停めた時に、彼(柴犬)が2階の窓からこちらを見つめていました。
その瞳を見た時に、果たして彼は幸せなのだろうか? 日中、ずっと1人(1頭)でいて寂しいだろうなと思ったそうです。
業務を効率化すれば在宅勤務の日数が増え、彼と一緒にいる時間が増える。
とても純粋な動機ですよね。
個人の望みをエネルギーにして前に進むと会社にとっても大きなメリットがある、逆に、会社が望むことが個人の望みを叶える、そんな領域をデザインして、見事に在宅勤務の時間を増やしました。
こうした純粋な動機は、職場で共有すると仲間の気持ちを動かします。
1人の開示により、みんながプライベートを話しやすくなり、互いの望みを知ることができる。
仕事が効率化されることで、みんながどんな幸せを手にするか、どんな幸せを望んでいるのか…それを知ると、みんなで力を合わせ実現しようという気持ちが高まると思います。
自分事になり協力も起きる。
だから仕事にはプライベートを持ち込んだ方が良いと考えるのです。
【現在受付中のセミナー一覧】
下のバナーをクリックしてね!