社長、偉そうな評論ばかりしていませんか?

「立場が人をつくる」という言葉がありますよね。
僕にも経験があります。
くじ引きごときでPTA会長になったのに、なったら教育について考えるようになったのです 笑

企業でも、役職に就くと人間が変わることが多い。
しかし、それは悪い意味でも起きます。
特に、社長になると偉そうになってしまう人がいます。

偉そうな社長のもとでは従順な指示待ち社員が育ちやすいと感じています。
例えば、会議中に社員が質問をした時に「良い質問だ」なんて言うと、社員は良い質問をしなきゃと思うものです。
「こんな幼稚な質問はできない」と思うようになり、聞きたいことが聞けなくなります。

そもそも質問は、分からないからするのであって、善い悪いはないのです。

対し、「喜ぶ社長、愉しむ社長」のもとでは主体的、自立した社員が育つと感じています。
例えば、先日、岩手県一関市で指示ゼロ経営セミナーを行いました。
一関市と言えば、第7回ホワイト企業大賞で「大賞」を受賞された京屋染物店さんがあるというわけで、セミナー中に京屋さんの社員さんの実践発表をお願いしたのです。

現場のリアルをお伝えしたかったのですが、もう1つ、見て欲しいことがありました。
それは、社長の蜂谷悠介さん、専務の蜂谷純平さんの立ち振舞です。

お二人とも、社員さんの発表を聞いている最中、声に出して「おお〜」とか「そうそう!」とか感嘆の言葉を口にしていました。

その言葉によって研修会場全体が喜びの場になったのです。

これが主体性と自立を促します。

日本書紀で「天照大神」が岩戸に閉じこもってしまった逸話がありますが、岩戸の外で皆んなで楽しく踊っていたら、天照大神は外から聞こえる楽しそうな声が気になって、ついに岩戸を開けてしまいました。

楽しい場には、みんな加わりたいのです。
偉そうな評価、コメントよりも、気持ちを伝えた方が人は育つと思います。

なにも喜びの気持ちだけじゃない。
部下が失敗した時には「この失敗を糧にするように」と偉そうな評論をするよりも、「残念だ。僕も悔しい」と言う方が相手の心に響きます。

ここまで読んだ、社員さんのお立場の方の中には「そうそう!ウチの社長に聞かせたい」と思った方もいると思いますが、それも評論です。

評論をする社長だって頑張っています。
人格が劣っているわけじゃなく、社長としてしっかりしなければという思いから社長の仮面をかぶってしまうのだと思います。
社員さんから「おお〜!の言葉をかけても良いと思うのです。

とかく企業は理性、論理優先で物事を進めてしまいますが、もっと気持ちを前に出した方が良くなると思っています。

という思いから、偉そうな評論記事を書いてみました笑

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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