組織が良くならない時には「今の状態は、未来に向け、どんな意味を持つのだろうか?」と考えてみる
なかなかチームが1つにならない。
意識がまとまらない。
がんばっているのに前に進まない事もあると思います。
「このままではヤバい」…そう感じ焦ると思いますが、実はその時こそ、次なる進化の準備段階だと考えています。
集団が変容する前には、必ずと言って良いほど停滞する時期があるのです。
その時期に何をすれば良いか?
今日の記事で考えたいと思います。
集団には進化の4段階がある
集団には4つの状態があります。
1、リーダーによる独裁状態
2、村社会
3、混乱・混沌
4、自由闊達、自律的な状態
1と2は自由に物が言えない状態です。この状態に陥っている企業も多いと思います。
この状態から3へと進化しますが、まだ心が1つになっていないので混乱します。
1〜3の状態が冒頭の前に進まない状態です。
3の段階は、いわば集団の新しい形を模索している状態、言い換えれば「従来のあり方を壊している」と言えます。
サナギが蝶に変容する際、自らが出した体液で自らを溶かすそうですが、それと同じで、1、2の文化を壊さないと変容できないのです。
ここが正念場、集団変容の鍵を握ります。
この変容はジャズのライブ、ジャムセッションに似ています。
ジャムセッションって、メンバー間で基本となるベースラインだけ確認して、後はGO!
当然、指揮者はおらず最初のうちは演奏が合いません。
しかし、音をぶつけ合っているうちに徐々にハーモニーが生まれ、互いの演奏が互いを刺激し合い、やがて最高の調和に至ります。
企業で言えば、互いが意見を言い合い、気持ちや考えを確認し合う中で思いの共有が起きるのです。
チーム変容のためにリーダーは何をしたら良いのか
1、2の物が言えない状態から脱却するためには、リーダーから場を作ることが大切だと考えます。
例えば、独裁状態であれば、「もう自分1人の力で会社を経営できない」と素直、真摯に伝えることです。
これは逆に、独裁状態で上手くいっている時にはなかなか言えないことですがね。
村社会の状態から脱却するためには、メンバーと村社会の弊害を話し合い、自分の意見を言うことの大切さを確認します。
そして、勇気を出して発言した人にリーダーはうんと感謝すること…この繰り返しで脱却できます。
3の混沌状態では、互いのことを深く理解することが大切です。
例えば、「自分の人生に影響を与えた出来事」「どんな価値観を持っているか」「どんな夢を持っているか?」を伝え合います。
互いの違いを知った上で、「互いの似ているところ」を見つけると効果的です。
そして最後に、「どんなチームにしたいか?」をとことん話し合います。
1〜3の進化には時間がかかりますし、一見すると生産性のない時間に見えてしまいますが、その後のチームに大きな影響を与える大切な時間なのです。
チームが良い状態にないと、リーダーは「どうしてこうなってしまったのか?」と考えがちですが、思考を「今の状態は、未来に向け、どんな意味を持つのだろうか?」と変えることが大切です。
意味のある重要なプロセスなのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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