会社を良くしようと思ったら「足す」より「引く」を考える

人は足すは得意だが引くは苦手

経営には蓮舫議員並の気合が必要だと思います。
どういう事かというと、仕事の仕分けをする必要があるということ。
よく、新しいことに挑戦したくても、今の仕事でいっぱいいっぱいで出来ないという声を聞きます。

色んな原因があるので一概には言えませんが、効果のない仕事が多いというケースが結構あります。
どうしてこうなるかと言えば、人は足すことは得意だが引くことは苦手な生き物だからです。

このことが米バージニア大学の研究で明らかになりました。
例えば、下のように積まれたブロックに橋を架けるという実験をしました。
橋は地面と水平でなくてはなりません。

方法は2つあります。
1、2個積まれたブロックに1個足す
2、3個積まれたブロックを2個に減らす

すると多くの人が足す方を選ぶそうです。

分かるわ〜

仕事でも、会社を良くしようという意欲が「足す」という行動を生む、一方で、引くことをしないから効果のない仕事が増えるのだと思います。

だから蓮舫議員並の気合を持って仕分けをする必要があると考えるのです。

引いて引いて、残ったものに集中する

選択と集中という発想も大事だと思います。
企業には顧客満足も大切だし、従業員満足も必要。
財務の健全化、販促、業務の効率化、コンプライアンスなど、課題はたくさんあります。
そして、すべてを整えたくなります。

で、◯◯委員会をいくつも作って対応したくなります。

しかし、様々な問題は独立して起きているのではなく、1つの問題から派生していることが多い。
だから、色々とやりたくなる(足す)気持ちを抑えて、1つを選び集中する(減らす)ことが大切だと思うのです。

例えば、新聞屋さんでは「購読者の減少」「折込チラシの減少」「人手不足」という3大問題があります。
それぞれに対策チームをつくる会社も多くあります。

が、その根本原因は自分都合の営業をしたことにあります。

「奥さん、3ヶ月でいいから取ってくれ、うんとサービスするで!契約するまでワイ、帰らんからな!」という営業をした結果…

各家庭にインターホンが普及して営業ができなくなった。
購読者が減るから折込チラシも減る。
そんな営業を見た人は「この仕事はしたくない」と思い、人手不足に陥る。

当社では、とにかくお客様に喜ばれることに集中してきました。
その結果、3大問題は軽減されましたし、効果のない仕事が減ったお陰で新しい事業を始めることができました。

足したくなるのが人間の性ですので大変ですが、「引く」「根本原因に集中する」ことが大切だと思うのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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