気が遠くなる組織づくりの道のりもマイルストーンを置けば希望が持てる
組織の変革にはある程度の時間、そして辛抱が要ります。
特に、2代目、3代目の後継社長の場合、先代がトップダウンだった事が多く、それをフラットな組織に変えるのに苦労している方が多くいます。
自分の考え方に共感してくれる社員がゼロというケースだってあります。
その場合、まずは1人で良いから味方をつくることだと思います。
しかし、そうなっても「まだ、たった1人」…気が遠くなりますよね。
しかし、組織が変わる時は「一気に」来ます。
臨界点があり、そこを超えると一気に変わる。
そして、臨界点はそんなに遠くないのです。
マイルストーンを定めると、気が遠くなるような道のりが近く感じると思います。
まずは、たった1人の味方をつけること
臨界点はおよそ20%と考えて良いと思います。
僕のブログではおなじみですが、まずはどんな集団内にもイノベーターと言われる先進的な人が2.5%います。
次に、イノベーターに準ずる先進的な人が13.5%います。
合わせて16%です。
スマホで言えば、iPhone3Gか4の時代に買った人たちです。
後継社長は、まずはたった1人のイノベーターを味方につけることが大切だと考えます。
特に、古参社員です。
もしかすると、古参社員は新社長のやり方に共感しておらず、どちらかと言うと反対勢力に回ることが多いと思います。
古参社員は周囲への影響力が強いが故に、味方になった時は非常に心強い。
時に盃を交わし腹を割って対話すること、そして「味方になって欲しい」と伝えることが大切だと思います。
もし、古参社員が味方になってくれると、その先、16%まではスムーズに行くと思います。
しかし、ここに超えなきゃいけない壁があります。
小さな成功事例を作った時に組織は一気に変わる
16%の先にはマジョリティ(多数派)がいますが、彼らは現実的な判断をします。
安全なのか?確かなものなのか?と。
スマホの例で言えば、ユーザーに「不具合ない?」と聞き、安全が確認されててから初めて買う人たちです。
マジョリティは70%もいると言われています。
さらに分類すると、比較的冒険をする35%と保守的な35%に分かれます。
「論より証拠」と言いますが、冒険するマジョリティは論が正しければ動く可能性があります。
対し、保守的なマジョリティは証拠…つまり成功事例があれば動く可能性がある。
という事は、イノベーターを見つけたら、チーム内に小さくても良いから成功事例をつくることが次のマイルストーンになります。
成功事例は小さくてもOKだと思っています。
数値的な成果ではなくと、数値に繋がりそうな事、例えば、お客様の反応が変わったとかそういうもので良い。
しかし、小さな変化は見逃しがちです。
だからリーダーには目を皿のようにして変化をキャッチすることが求められます。
例えば、僕が経営してきた会社ではニューズレター(手作り新聞)を毎月発行してきました。
自分たちの思いや人柄を伝えることで人間関係ができ、商売をしやすくすることが狙いです。
ニューズレターにはお客様の声を書いてFAXしていただくコーナーがを設けました。
発刊から3ヶ月ほどした時に初めてFAXが届きました。
朝、会社に行きFAXを見た時は嬉しくてガッツポーズをしたことを覚えています。
そして、早く社員が出社しないか待ち遠しかった。
社員が来たら、「ジャーン!」と披露した時の、みんな「おおー!」と声にしました。
それまで半信半疑だったニューズレターの発行が商売のプラットフォームとして認められた瞬間ででした。
□まずは1人の味方をつけること
□16%に増やすこと
□成功事例をつくること
そして、マイルストーンを置いたら、あとは自分が一番楽しむこと。
こうして気づけばチーム全体が変わっていくのだと思います。
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