プロジェクトを成功させる「自然発生」「公募」と「勧誘」という方法

成長する企業には社内にプロジェクトがあります。
日頃のルーチンワークと平行して行っている企業が多いと思います。
例えば、新商品・サービス・企画の開発だったり、QCサークルのような業務改善活動です。

ところがプロジェクトを立ち上げたは良いが盛り上がりに欠けるケースが多くあります。
今日の記事では自発性が高く盛り上がるプロジェクトのつくり方を考えてみたいと思います。

お上がお膳立てしたプロジェクトは盛り上がらない

盛り上がらない典型的なケースは行政や商工会などが企画する地域おこしのようなプロジェクトです。
主催者がメンバーを選考し個々に声をかけることが多いのですが、この方法だと熱いチームにはなりづらい。
あるあるですよね。

よくあるこの現象はボタンの掛け違いで起こると考えています。
最初でズレると、その先もズレたままです。

では、最初とは何でしょうか?
それは「自然発生」です。
上手くいっているプロジェクトの多くはお上が決めるのではなく現場から立ち上げリます。
これが理想。

しかし現場から自然発生するような会社は少ないと思います。
現実はリーダーが発起人となることが多い。
その場合はメンバーを「公募」します。

しかし、公募しても誰も手を挙げないケースも多い。
その場合は「勧誘」です。

公募→勧誘の手順が重要で、いきなり勧誘すると閉鎖的になりプロジェクトへの参画意欲が削がれてしまいます。

プロジェクトには「自らの意思で参画する」という構図が欠かせない

僕が経営してきた新聞店ではイベントを多くやってきました。
エコバック教室から地域おこしの大規模イベントまで、1年に3回以上やってきました。
その企画の多くは幹部社員が考えます。

幹部社員はイベントの目的と大まかな概要だけを考え、細かな部分はプロジェクトが立ち上がってからみんなで考えます。
お膳立てすると参画の余地がなくなるからです。

そして「今度、こんなイベントをやるんだけど一緒にやる人いない?」と公募します。
当社の場合、そういう事が好きなスタッフがいて1人か2人は手を挙げてくれます。

その先は勧誘です。
「この人、今回のイベントに向いていそう」という仲間に声をかけるのです。
自分から手を挙げないが誘われればやるという人は結構いるもので、すぐにチームが結成されます。

このスタイルになってからイベントは常に大成功です。

しかし、最初からこうだったわけではありません。
最初は僕が発案していました。
また、「社員が参画するのは当然」という意識が僕にありました。
しかし、それが上手く行かない原因だとは気づかなかった。
プロジェクト会議には出て、それなりの発言をしてくれますが、どうも他人事でした。

そんな時、メンターに「人は自らの意思でのみ動く」という原則を教えていただき改善をしたのです。
単純作業であれば強制でやらせることはできますが、創造性を要する仕事では「自らの意思で参画する」という構図が欠かせないと気付いたのです。

自分たちでプロジェクトを運営する愉しさを知ると、やがてプロジェクトが自然発生するのだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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