優れた組織には、社長と同じくらい有名な社員がいる
デキるリーダーは、どうすればスタッフが育つのかをよく知っています。
それは…
自分がしゃべるよりもスタッフに喋ってもらう。
経営の勉強をスタッフにもしてもらう。
手柄をスタッフのものにする。
新人の指導に若手を当てる。
相手を一人前の人間として尊重する。
何よりも、スタッフを誇りに思っている。
任せるが責任は自分が取る。
これ、リーダーである前に、人間的に成熟している人だと思います。
人は、自分が満たされていないと妙な自己顕示をしたり、相手を落として自分を上げようとしたり、手柄を自分のものしようとします。
山本五十六の言葉の重みを改めて実感します。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」「話し合い、耳を傾け承認し、 任せてやらねば人は育たず」「やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず」
この言葉、分解すると「動く」「育つ」「実る」の3段階になっています。
これが人が育つ法則なのだと思います。
自らの意思で考え決め「動く」ことで「育ち」、そんな自分が感謝され必要とされるから「実る」
実るとは精神的な成熟だと、僕は解釈しています。
そして実った者だけが人を育てられるのだと。
先日、岩手県一関市にある京屋染物店の蜂谷悠介社長と、とある研修の打ち合わせをしました。
商工会議所から依頼を受けた研修ですが、事例発表を蜂谷社長にお願いしたのです。
打ち合わせの最中に、突然、こう言いました。
「スタッフのSにも喋ってもらっても良いですか?」と。
同社は、採用枠2名に対し70人以上の応募があったそうですが、その立役者である社員さんに直接、喋ってもらう方が分かりやすいとの判断です。
が、真の狙いは「立役者に花を持たせること」だと僕は思いました。
そうすることでSのさんは、さらに実ると思います。
多くの場合、こういう時は社長が前面に出て喋り倒すでしょ?
その座を社員さんに譲った蜂谷社長の懐の深さを垣間見たのです。
同社には有名社員が多くいます。
だから衰退産業にあっても成長を続けるのだと思います。
有名社員、いますでしょうか?
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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