社内で起きる分断を解消するためには、共に学ぶ場を創ること
分断から統合へ…時代のキーワードですが、これは企業にも言えると思います。
経営陣と社員、製造部と営業部、派閥、こんな馬鹿げたものがあっては組織は繁栄しません。
どうして分断が起きるのかと言えば、それぞれの論理(都合)を持つからだと思います。
例えば、製造部は「こんなに良い物を作ったのに、売らない営業部が悪い」と言うし、営業部は「良い物を作らないから売れない」と言う。
良い物とはお客様に支持される物で、それは営業が一番知っています。
商品の特性は作り手が一番詳しいわけで、それを営業が学べばより売れるわけです。
自明のことなのに、よほど気をつけないと小さな会社でも分断は起きてしまいます。
その原因は、コミュニケーション不足だと言われます。
本当にその通りだと思います。
では、どのようにコミュニケーションを取れば良いのでしょうか?
全体像が理解できないと現場は柔軟にやり方を変えられない
飲み会でも何でも良いと思いますが、僕は一緒に学び考えることが大切だと考えています。
例えば、組織には理念があります。
一般的には、理念を受けビジョンが描かれ、ビジョン実現のシナリオが描かれ、そして現場での戦術が生まれます。
よく「戦術は千術」と言いますが、方法は無数にあり、状況に応じ変えます。
しかし、現場で柔軟に変更できないケースが多いと思います。
それは、変更がシナリオやビジョンに与える影響が想像できないからです。
理念とビジョン、シナリオは上層部が決める。
実行は部下。
そんな分断があるから全体像が理解できない、理解できないから現場は柔軟にやり方を変えられないのだと思います。
計画の段階から現場の社員に参画してもらう
指示ゼロ経営のセミナーに、「自社の未来を新聞にする」というワークショップがあります。
将来、自社が新聞に載るとすれば、その新聞に何が書かれているか?を想像し、全員で作ります。
やることはシンプルで、経営計画書を新聞の形に置き換えるだけです。
ビジョンが実現した「その日」の様子を新聞の1面に書き、2面以降は実現までのシナリオを書くだけです。
しかし、やってみると書けないのです。
その原因は経営計画書を現場の社員さんが理解していないからで、理解していないのは、取りも直さず「上が決め、下が実行する」という構図があるから。
でも、ここからがスタートだと考えています。
新聞づくりを通じ、全員が全体像を理解するからです。
そして、実現した時の喜び…未来の感情を味わうことでモチベーションが生まれます。
理念やビジョンは組織にとって非常に大事なものです。
大事だからこそ、全員が考える機会が欠かせないと考えています。
これが分断を解消する最も有効な方法だと思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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