社員が仕事に意義と誇りを持って欲しかったら必ず取り組むこと
社員教育では解決しないことを一生懸命になってやっているケースが多いと思います。
例えば…
社員のヤル気を高めたい。
自発性を持って欲しい。
もっと自分事の意識を持ってもらいたい…
こられは社員教育の前に整える環境があると考えています。
「人は環境の子」という名言がありますが、急所を間違えないことだと思います。
今日のブログでは人が育つ急所=環境について考えたいと思います。
社員がロボットのような労働者になるワケ
数年前のことですが、友人が製造メーカーに就職しましたが、わずか1年で辞めてしまいました。
飽きっぽく辛抱が出来ない人ではありません。
どんな仕事なのか聞いたら、「ベルトコンベアの前で、鉄の棒を何かの機械に取り付ける仕事だ」と言いました。
「何かの機械って?」と聞くと、「分からない」と言うのです。
そりゃ、嫌になるわなと思ったのです。
彼の上司は、作業だけを教え、肝心なことを教えてくれないのです。
色々と聞くと「余計なことは聞くな」と。
何を作っているか分からないようでは、まるでロボットのような扱いだと思ったのです。
ちなみにロボットの語源は、チェコ語で労働者を意味する「ロボタ」から来ているそうです。
あるSF作家が電車に詰め込まれ工場に運ばれる労働者を見た時に名付けたそうです。
自分の行為が与える影響、意義が分からない「労働」ほど辛いものはないと思います。
友人は、その後、小売業に就きましたがとてもイキイキとしています。
「最近どうよ?」と聞いたら、「楽じゃないけど、自分の仕事でお客様から感謝されることが嬉しい」と言っていました。
自分の行為が与える影響の中でも、人が喜んでくれる喜びに勝るものはなく、それが仕事のやり甲斐に直結するのだと思ったのです。
さて、彼のような接客業の場合は良いのですが、そうでない職種の場合、何もしないとロボットになってしまう危険性があると思います。
仕事の意義は、喜んでくれる人がいることにある
ロボット化防止のためには、お客様の声を集める仕組みが欠かせません。
僕が経営してきた会社(新聞販売店)ではスタッフの8割ほどがお客様と接しませんので、ロボット化しやすい職種です。
最初にお客様の声を集めたのは、今から20年ほど前のことです。
動機はマーケティングでした。
良く、CMやチラシにお客様の感想が載るでしょ?あれをやりたかったのです。
毎月、手作り新聞を発行していたので、そこに必ずお客様の声のスペースを作りました。
また、マメに懸賞を行っていたので、申込みハガキにも載せるようにしました。
これ、最初はなかなか集まらないんですよね?
でも、お客様の声を紙面で紹介すると、見た人が「こんな風に書けば良いんだ」と思ってもらえ徐々に集まるようになりました。
ある年の忘年会で、僕は集まったお客様の声を披露しました。
忘年会にはスタッフの家族を招待します。
別に狙ったわけではないのですが、スタッフはお客様の感謝の声に喜び、さらに家族から尊敬され、自分の仕事に誇りが持てるようになりました。
ある新聞配達員は9才のお孫さんと参加しましたが、お孫さんに「おじいちゃん、凄い」と言われ、涙を流していました。
そこには作り物ではない、本物の感動の場ができたのです。
僕が「仕事には意義が必要である」ということを痛感した出来事でした。
正確に言うと、どんな仕事にも意義がありますが、それを再認識することが大切だと思ったのです。
是非、お客様の声を集め、喜びをみんなで味わっていただきたいと思います。
それでは今日も素敵な1日を!
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