部下に失望しそうになった時は、この思考法で乗り越える
期待のひとり相撲の状態に陥っていないか?
リーダーはスタッフに大きな期待を寄せますよね?
しかし、思うように動いてくれず失望することもあると思います。
失望はすぐに怒りに変わります。
怒りの感情はストレスですので、それを回避するために「もう何も期待しない」と心を閉ざしてしまうこともありますが、この状態になったら関係性の修復は難しいと思います。
期待が原因でスタッフが育たないなんて、何という不条理なのでしょうか?
今日の記事では、リーダーの上手な期待のかけ方を考えたいと思います。
僕自身、この不条理に陥ったことがあります。
スタッフの日々のちょっとした行動に一喜一憂して、安心したり、感謝したり、そして期待を裏切られたと落ち込み怒る…そんな嫌な日々です。
そんな時に、師匠が僕に言いました。
「米澤くん、君はひとり相撲が得意なんだね」
ガツンと来ました。
僕は、勝手に期待して、勝手に裏切られたと思い、勝手に落ち込み怒っていた…まさにひとり相撲の状態だったのです。
師匠はさらに言いました。
「期待して期待せず」
この言葉の意味を理解するまでに10年もかかってしまいましたが、腑に落ちた瞬間がありました。
本当に大切なことは、すぐには手に入らないと心得る
僕の解釈ですが、僕は「すぐに」社員が育つことを期待していた事に原因があったのだと思ったのです。
だからスタッフの行動に一喜一憂していた。
僕はスタッフの行動を自分に照らし合わせました。
僕が会社員時代、今いるスタッフのような好ましくない行動をしなかったか?と。
振り返り恥ずかしくなりました。
あるはあるは。
そして気付いたことは、それでも僕は成長したということです。
人の成長は長い目で見る必要があると思ったのです。
期待して期待せずの「期待せず」は、短期で育つことを期待しないことなのだと。
短期で期待して、ひとり相撲をすると関係性が悪くなり、結果的に成長が遅れるのです。
奥が深いことだと思いました。
このことを確信する出来事が、数ヶ月前にありました。
ホワイト企業大賞でご一緒している、ネッツトヨタ南国の横田英毅さんの言葉です。
僕が、「これまでの社長人生で苦労されたことは何ですか?」とお聞きしたら、「特にない」とおっしゃるのです。
最初は「人間の出来が違うのか」と思ったのですが、そうではなく違うのは考え方でした。
「本当に大切なことは、すぐには手に入らない。そう考えているから苦労と感じないのです」
僕はとても腑に落ちました。
人材育成は企業にとってとても大事なことで、それはすぐには手に入らないのです。
期待して期待せず…人材育成の要諦だと思うのです。
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