サンタクロースに学ぶ組織マネジメント
クリスマスイブです。
僕は、毎年、この日に指示ゼロ経営の原点を思い出します。
「指示ゼロリーダーはサンタクロース」…今から10年ほど前のクリスマスイブに、そんなインスピレーションが降りてきたのです。
12年ほど前の夏に、僕は師匠と軽井沢で合宿をしました。
そこで、潜在意識にアクセスするという怪しげなワークをやりました。
思考を超えた部分で自分の可能性を探る、ちょっとスピリチュアルなワークです。
僕は、そういう類を信じていませんでしたが、尊敬する師匠の勧めなのでやってみることに…
ワークでは思考を止めてイメージの世界に入ります。
そこで観えたものに意味があると言うのです。
で、僕が観たものは、月明かりに照らされた黒い森の上空を飛ぶサンタクロースでした。
深い森の中を流れる大きな川があり、月が輝いています。
静まり返った真っ黒な森の上空をトナカイに引かれて空を飛ぶサンタクロースが観えました。
「なんでサンタクロースなん?」…僕は、意味不明でしたが、そのサンタにはとてつもない存在感を放っていました。
それから数年ほど、その出来事は忘れていました。
そして、ある年…指示ゼロ経営に行き詰まっていた頃のクリスマスイブ。
家族で楽しいひと時を過ごし、書斎で1人になっていると…
あの時のサンタクロースが、突然、僕のイメージに浮かんできたのです。
赤鼻のトナカイの曲とともに。
♪真っ赤なお鼻のトナカイさんはいつもみんなの笑いもの でもその年のクリスマスの日サンタのおじさんは言いました 暗い夜道はピカピカのおまえの鼻が役に立つのさ いつも泣いてた トナカイさんは今宵こそはと喜びました
僕が、あの夏に得たインスピレーションを、僕なりに解釈できた瞬間です。
サンタクロースは、世界の子どもたちに夢を届けるというミッションを持っています。
しかし、それは1人では叶いません。
トナカイという仲間の力を借りて、初めて実現します。
そして、これは指示ゼロ経営をやっている人なら分かると思いますが、組織の推進力はリーダーではなくスタッフのエネルギーです。
サンタクロースと同じです。
トナカイには、それぞれ個性があります。
コンプレックスだと思っていた赤鼻は、実は人の役に立つ貴重な資源だった。
様々な個性が結集して、あたかも1つの生命体…そのメンバーの集まりだから生まれる個性あふれるチームになるのです。
僕は思うのです。
もし、サンタクロースが私的な欲だけで動いていたら、彼の手にはムチが握られていると。
みんなが実現を望む世界を描く。
リーダー1人では実現できないことを知る。
個を尊重したチームを創る。
社長はサンタクロース…今日はそんなことを思い出す日、そして奇しくも、先代の父の命日であることも僕の心に不思議な使命感を呼び起こすのです。
それでは素敵なイブをお過ごしください。
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。