冒険者の作法 〜恐れを乗り越え一歩を踏み出す方法〜

冒険する人は心のブレーキを外して一歩を踏み出す

言わずもがなですが、2020年は激動の1年でした。
とても大変な年でしたが、「大変」は文字通り「大きく変わる」であって、僕の友人の多くが、新しい挑戦をしました。

中には「コロナのお陰」という方もいます。
僕は、コロナに感謝する気にはなれませんが、挑戦するキッカケになったことは間違いありません。

挑戦で成功を収めた人も、いまひとつだったという人も、挑戦したことは偉大だと思います。

さて、挑戦、冒険は勇気がいることですよね。
頭では前に進まねばと思っていても、感覚がブレーキをかける…アクセルとブレーキを同時に踏むような状態になります。

冒険する人は様々な葛藤の中で心のブレーキを外して一歩を踏み出すのだと思います。

昨日、この事を学ぶイベントを行いました。
マンスリーで開催している「たくらみ放送局」の講師に、パラグライダーのインストラクターをされている上野陸さんをお招きしました。

初めてパラグライダーに挑戦する人は恐れと希望の間で様々な葛藤を経験します。

そして、みんな乗り越え空に羽ばたきます。
上野さんは、そのプロセスを研究し「テイクオフ理論」を確立しました。

この理論が、私の私生活にも応用ができるのです。

心のブレーキを外す4つの作法

葛藤を乗り越え一歩を踏み出すためには、次の4つが欠かせないと言います。

1、小さなステップ
例:いきなり飛ぶのではなく、助走、翼を広げるといった細かな動作に分解する

2、全体イメージを描く
例:真下を見ないで前を見る

3、自分を客観視する
例:怖がっている事を自覚する

4、仲間の存在(影響)
例:仲間の中にできる人がいるとできるようになる

この4つの要件が私生活、仕事にも応用できるのです。

この話を聞いて、僕は、自分が初めて自主開催のセミナーをやった時のことを思い出しました。
マジでビビりました。
「参加者が1人もいなかったらどうしよう…」と怖くなり、一歩を踏み出すことができませんでした。
そもそも、どうやって告知するか? 会場の手配は?…分からない事だらけでした。

そこでセミナーで飯を食っている友人に相談しました。
昔からの友人だったので、「こいつができるなら自分にもできるかも?」と思ったのです。(失礼!)

友人は細かなアドバイスをしてくれましたが、そのお陰で「やることリスト」ができたのです。
セミナー開催という大枠で考えると、とても大変に思えましたが、リストに挙がったものは、どれも実行可能なものでした。

しかし、どうしても一歩が踏み出せません。
怖いものは怖いのです。
僕は、何が怖いのかを自問しました。
すると、集客できなかった時に、自分のプライドが傷つくことへの恐れだと分かりました。

さて、ここで上野さんの話しをはさみます。
パラグライダーでは不測の事態を想定…リスクマネジメントを行い、いくつものシナリオを描くそうです。
その中には最悪の事態、墜落した時の対処もあります。

僕がセミナー開催で、最終的に一歩を踏み出せたのは、友人のひとことです。

「1人でも来たら開催すればいい。ゼロなら中止にすればいい」

このひとことで決断できたのです。

1、小さなステップ
2、全体イメージを描く
3、自分を客観視する
4、仲間の存在(影響)

昨日のイベントは2020年を締めくくるに相応しいものでした。
2021年も、何が起きるか分かりません。
改めて、冒険の作法を確認したいと思い、今日の記事を書きました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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