何かと批判される「後手後手」で最高の仕事をする組織のつくり方

後手を好手に変えるには組織の構造改革が必要

「後手に回る」と批判されるリーダーがいますよね。
それが連続すると後手後手と言われる。

政府の新型コロナ対策が後手だと批判されていますが、空気が乾燥する冬には第3波が来ると言われれていましたから批判が出るのも致し方ないと思います。
もしかしたら、これも計算ずくで、ギリギリで経済を回す作戦なのか?

いずれにせよ何かと批判が多い「後手」ですが、今の時代…正解がない、変化が激しく予期せぬことが起きる時代では後手に回ることが多くなると思います。

先手が通用するのは、先が読め自分たちでコントロールできる場合です。
だから「後手でも好手」という柔軟な実践力が求められると考えるのです。
今、コロナ禍でがんばっている企業にはこの力があるのではないでしょうか?

秘訣は…
1、情報開示
2、集団の知恵によるスピーディーな意思決定
3、高い当事者意識での実践力

これによる「行き当たりバッチリ」です。

これを実現するには気合いだけでは無理で、組織の構造を変える必要があると考えます。

変化の時代では、やっては直すの繰り返しを主体的に行う

従来のトップダウン型ほど後手後手と言われてしまいます。
変化の時代の仕事術は「まずやる→後で直す」です。
行動しながら最適な状態を模索し理想に近づける方法です。

ところが、これをトップダウンでやるとスタッフは疲弊します。
やっては直すの回転が早いと、上司の意思決定に振り回されるからです。
不満が溜まり、いつしか「またリーダーが違うことを言い出した」となる。
そして「後手後手だ」と。
さらに、上が決めたことを「やさられ」になるので高い当事者意識での実践力は望めません。

変化の時代では、やっては直すの繰り返しをスタッフさんが主体的に行うことが欠かせません。

秘訣は、先ほどの3つ…

1、情報開示
2、集団の知恵によるスピーディーな意思決定
3、高い当事者意識での実践力
これを「チーム単位で」行うことです。

例えば、先日、ホワイト企業大賞に応募された企業さんに視察に行きましたが、これを非常にシンプルかつ効果的に行っていました。
業種はクリーニング業で、関東地方に20店舗ほどを展開しています。

各店で集めた服は一括工場に集めクリーニングします。
日々、量も種類も変わります。

そんな中でスタッフさんが主体となり変化に対応し常に最適な状態を保っていました。

3つの要件で最高のチームワークを発揮する会社

同社では、業務の全てがホワイトボードで見える化されていました。
ホワイトボードにはサッカー選手の写真が2枚貼ってありました。
1つは、虫の目…眼の前のボールに集中している選手の写真です。
もう1枚は、フィールドを俯瞰した写真です。

ホワイトボードで仕事の量と、全体の仕事の流れが一覧できるのです。
つまり秘訣の1…情報開示がなされていたのです。

スタッフさんは、その情報を基に「誰がどこに配置されれば業務がスムーズに回るか」を話し合い決めます。
秘訣の2…集団の知恵によるスピーディーな意思決定です。

ここまでの意思決定に参画しているので、工場全体の流れの最適化を皆さんが自分事と捉えます。
だから指示命令がなくとも、秘訣の3…高い当事者意識での実践力が実現しているのです。

スタッフさんにインタビューをしたら、事の本質に迫るコメントが聞けました。
「臨機応変に自分たちで仕事をコントロールできるのが愉しい」

変化の時代では先が読めず先手を打つことができないことが多いと思います。
そんな時代では、変化に即応できる組織に変え、やっては直すのスピードを上げる仕事術が求められると考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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