コロナ禍で変化に即、対応した企業が採用している組織形態
こんな時代、リーダー・マネージャーが部下を管理して指示を出すのは限界なんじゃないかな。
生活者の欲求が高度になってきている上に、変化の速度が早いから、いちいち上司に報連相しないと動けないようだと、すべてが後手に回ります。
コロナ禍でそれが浮き彫りになったと思います。
リモートワークでは細かな管理ができないから中間管理職不要論なんてものまで出ました。
部下を管理することが仕事だと思っていたマネージャーの存在意義が問われました。
そして、睨みを効かせられないから成果主義を復活させる動きも出ました。
何かで縛らないと部下を動かせないようでは、これからの時代は乗り切れないと思うのです。
コロナ禍では政府配布のマスク(アベノマスク)もトップダウンの限界を露呈しました。
配布が決まってから届くまでにものすごく時間がかかりました。
やっと配布が始まったと思ったら虫が混入していたということで回収する時代になった。
一極集中による大量生産の弱みばかりが浮き彫りになりました。
そうこうしているうちに草の根の活動でマスクを手に入れた人が多くいました。
小規模分散型の方が早いし、細かく多様なニーズ(マスクのデザイン)にも応えることができました。
例えば、僕の友人、名和史紘さんが経営する名和株式会社がそうでした。
同社はアスリートのコスチュームなどを作るメーカーです。
コロナ禍に入り受注が減りましたが、スタッフさんの提案でマスクの製造を始めたのです。
同社に限らず、こういう緊急時では、社長は資金繰りなど会社を守ることを考えるから、なかなか具体的なアイデアは出せません。
そんな時に現場からこういう提案が来るのは嬉しい。
メディアでも取り上げられ売れ行き好調でした。
グーグルで検索すると候補に「マスク」が出る
同社のHPの企業情報を見ると、こうした取り組みの秘訣が分かります。
https://www.nawa.co.jp/company/
社長自ら発信しているメッセージ…会社の根幹となる思想に全てがあります。
1、「なぜやるか?」理由・意義を大切にする
2、問題はみんなで見つけ考え、解決する(三人寄れば文殊の知恵)
3、「自由」と「自分勝手」の分別をつける
こうした働き方をすると幸福度が上がります。
幸福度は…
□自分で決められる
□仲間と協働できる
□意義ある仕事の実感
こうした要件で生まれます。
幸福感は創造性の源です。
カリフォルニア州立大学の調査によれば、幸福度の高い従業員はそうでない従業員に比べ創造性が3倍も高いという結果を得ました。
幸福感が創造性を高め、創造性が幸福感を生む…好循環で成長していきます。
これからますます変化が激しく、正解が分からない時代が加速すると思います。
組織のあり方が本格的に問われますが、風土の変革には時間がかかります。
今のうちに手を打つことが大切だと思うのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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