あなたには「磨けば光るもの」を磨く責任がある
僕は「人に光を当てる経営」という言葉が好きじゃありません。
その理由は、「誰かに光を当てられないと輝けないのか?」と思うから。
だから「人が輝く経営」と表現しています。
同時に従業員という言葉も好きじゃない。
業に従う存在なのか?と思うからです。
自らが仕事を創造する「仕事の主」になれると確信を持っています。
ちなみに「勤怠」という言葉もなくなって欲しいと思っています。
これは決してキレイごとではありません。
楽園のような世界を夢見ているだけではダメで、本気で実現を目指すべき大事だと考えるのです。
同時に、それは一筋縄でいかない労を伴うものです。
「そんなキレイごとは甘い」と言う人もいますが、僕から言わせればこの領域に踏み込まない方が甘ちゃんだと思っています。
Being-Doing-Havingのセットで人生を切り拓く
僕は成長とは、何も別の存在になることではないと考えています。
長所伸展という言葉がありますが、まさにそれで、磨けば光るものを磨き、本来持っている特性を伸ばしていくことだと考えるのです。
「Being-Doing-Having」という概念があります。
Beingとは、その人の本来のあり方です。
Doingは職業など「やっていること」。
Havingは、その結果手にする富のことです。
安定した生活を送りたいから大きな企業に就職するというのはDoingとHavingの領域です。
ところがBeingが抜けているので長続きしないこともある。
3つがセットになっていることが大切だと思います。
例えば、僕の人生に影響を与えたN君という小学生がいます。
夢新聞のイベントに大人に混じって参加してくれました。
冒頭に自己紹介の時間を取ったのですが、N君の番になっても一向に喋りません。
ひとこと目を発した瞬間に理由がわかりました。
実は、N君には吃音があり上手に喋れないのです。
「僕には吃音や発達障がいがあるので、皆さんに迷惑をかけてしまうかもしれませんがよろしくお願いします。」
どもりながらも力強く挨拶をしました。
僕は、自分の弱さを開示できるN君の姿に感動を覚えました。
N君が描いた夢に僕だけでなく、周りの大人達も驚きました。
「長野県の教育長になった」
僕はすかさず「なぜ教育長になりたいの?」と聞きました。
Beingを生きることは自分という存在と世界を同期させること
理由は…
自分に障がいがあり特別支援学級に入っているが、社会に出たら「特別に支援してくれる人はいなくなる」ことを知っています。
自分の弱みを打ち明け、助けを求める力が必要だと考えるから、障がいがある子も、そうでない子も同じ教室で学ぶことが大切だと考えているのです。(インクルーシブ教育)
そのために教育長の座に就きたいと。
鳥肌が立ちました。
N君の思いはまさに自分の生い立ちから形成された「Being」です。
Doingに教育長を挙げたのです。
僕は思いました。
彼は大人になるにつれDoingは変わる…職業は変わるかもしれませんが、彼のBeing
があれば、Beingを磨けば、彼はどんな職業に就いても「自分を生きることができる」と。
彼は誰かに光を当ててもらわなくても、自らを輝かせることができると思うのです。
どんな時代になっても、どんな場所に行っても。
同時に、彼の望みは多くの人の望みでもあります。
夢新聞の発表の時に大人たちから万雷の拍手が起こったことがそれを表していると思いました。
Beingを生きることは、すなわち「自分という存在と世界を同期させること」だと思います。
僕は、すべての人に同期させる世界があると信じています。
会社を経営して、その領域に達したスタッフを何人も見てきましたが、彼ら彼女らは選ばれた人間ではありません。
皆んな、磨けば光るものを磨いて人生を開花させたのです。
あなたにもある。
あなたの大切な仲間にもある。
仕事の主は、やがて人生の主になっていく…
それこそが人生のミッションだと思うのです。
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