役割を細かく決める組織ほど新たな挑戦への可能性を失う
挑戦できない原因は、そこで働く人たちではなく組織構造にある
僕の友人が勤める会社は社員数100名ほどの規模ですが、とにかくガチガチで新しい挑戦ができないと言います。
友人は30代なのですが、何か上司に提案するとダメ出しを食らうそうです。
上司とひとことで言っても何人もいます。
直属の上司は課長なのですが、その上に部長代理→部長→本部長→役員→副社長→社長
100名ほどの規模でこの階層です。
ガチガチになるのも当然だと思いました。
この弊害は彼が言うように、新しい事に挑戦ができないことです。
稟議が上がっていく段階でダメ出しを食らうからです。
でも、これ、変化の時代には致命的ですよね?
どうしてこんな階層が出来るかと言えば、悪い意味で人に配慮した組織づくりをしたからです。
機能としては要らないが、「ちょっと偉い感」を出すための役職を作ってしまうのです。
「部長ではないが、ちょっと偉い感を出すために代理というポジションを作った」そんな感じね。
これは小さな会社でも起こります。
ある会社では、平社員→部長→社長という階層になっていますが、社員数は社長を含め3人です。
こうした組織は変化が少なく順調に成長する時代では社員の励みになりましたが、今は通用しません。
友人は「ウチの上司は…」と嘆きますが、挑戦できない原因は、彼らではなく環境に問題があるのです。
変化に強い組織にしたければ具体的、細かな役割基準を作らない
タテ社会では、その会社の文化の中で純粋に育った人ほど上の地位に登ります。
だから前例にない新しいことに反対するわけです。
しかも稟議書にハンコを押す人数が多いからなおさらです。
では、どうすれば硬直化は防げるのでしょうか?
それは、大企業は別にしても中小企業では固定的な役職を作らない、あるいは極力少なくすることだと考えます。
そもそも組織は何かを遂行するために結成されます。
やることが変われば組織の形も変わる。
変化が激しい時代ではなおらさです。
だから、できるだけ解散できる組織にすることだと考えるのです。
そのためには役割基準を大まかにすることが欠かせません。
例えば、僕が経営してきた新聞店には4つの役割しかありません。
1、作業を心を込めて行う役割
2、1の役割の人を育て、作業の段取りをする役割
3、会社の未来をたくらむ役割
4、全責任を取る役割(社長)
企業は、だいたいこの4つの役割で成り立っています。
当社の場合、1を行う作業チームとしては、配達チーム、折り込みチラシをセットするチーム、集金チーム、事務チームがあります。
さて、ある時、3の役割の社員が「地域づくり」の新しいプロジェクトを立ち上げました。
すぐに新しいプロジェクトチームを結成します。
社内報で「この指とまれ方式」で公募を行います。
すると、各作業チームから立候補者が現れチームが出来上がるのです。
立候補がない場合、「参加しない?」と声をかける事もあります。
結成されたらプロジェクトの企画にも参画してもらい、具体的な作業工程まで、みんなの知恵を組み立てていきます。
これは具体的、細かな役割基準を作らないから出来ることだと考えています。
組織は作り込むほどに、決められた業務を遂行しやすくなりますが、変化には弱くなります。
今の時代には、常に変化できる柔軟な組織が適していると考えています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
【現在受付中のセミナー】
下のバナーをクリックしてね!
【受付中】指示ゼロ経営マスタープログラム第10期
指示ゼロ経営のすべてを学べる唯一の講座です
【終了】指示ゼロ経営式 採用術 オンライン講座
※次回は2024年9月頃を予定ています。
「自発的な人材を多く集める」「採用試験で自発性と成果意識が高い人材を見極める」 「既存の社員も育つ」採用活動を通じ組織の底上げを狙います。
【終了】指示ゼロ経営式 賃金制度構築セミナー
※次回は未定です。
自発性と創造性が高まる。チームワークが良くなる。目標を自分事と捉える 会社も社員さんも儲かる全く新しい賃金制度を楽しいゲームで学びます。 みんなで協働して業績を上げ、賃金がもうらう体験ゲームを通じ、制度と使い方を学びます。
薪ストーブの焔を眺めながら、自家製野沢菜漬けをお供に、
普段は考えない「本当のこと」を語り合うダイアログを行います。
野沢菜漬けは素晴らしく発酵し、一番の食べ頃になっていると思います。
会場は米澤晋也の自宅。4名様限定です。

「未来の経営とは?」
「現代人の働く意義について」
「社長の孤独や不安について」
「エゴを組織成長の力にするには?」
「自分の存在意義とは?」
…などなど。
参加者が、話し合いたいテーマを持ち寄り、リラックスした雰囲気の中で自由に対話します。
どんな意見もOK。意見が変わってもOK。沈黙も対話のうち。
時に、米澤の最新知見を共有しながら、時に「偶然」の力を活用して対話を深めていきます。
夜の部は、食事の後、米澤の音楽スタジオで、アナログレコードを活用した「偶発的な対話」を行います。
大量のレコードの中から、直感で1枚を「ジャケ選び」し、その曲を聴きながら、自由に対話をします。

❚開催要項
◎日時:
集合:2025年2月14日(金)14時
解散:2月15日(土)13時
◎場所:米澤晋也の自宅
◎参加条件:これまでに米澤の研修を受講された方。
◎参加費:29,500円(税込み) ※宿泊費、食事代は別。宿泊は最寄りのホテルです。
◎定員:4名限定(最小開催人数2名)
◎スケジュール
2月14日(金)
・14時集合
・ブレークアウトセッション
・対話
・温泉
・食事
・音楽スタジオで対話
2月15日
・9時くらいにスタート。米澤の知見を紹介しながら対話。
・ランチ(個と全体の調和が体験できる食事)
・13時解散
▷お申し込みはこちらから。
社員に自発性や課題解決力、チームワークが足りない…
そう思った時は、「ビジョンの欠乏」を疑う必要があります。
魅力的なビジョンは、人間が持つ素晴らしい面を顕在化する力を持っています。
❚ワークショップのメリット
このワークショップは、自社のビジョンと、ビジョン実現までのプロセスを
「未来の日付の新聞」の形で表現することで、ビジョンに物語性が吹き込まれ解像度が高まります。
また、作成に社員さんが参画することで、ビジョンを「自分事」にする効果があります。

ビジョンの解像度が鮮明になりリアリティが生まれる。

社員さんがその実現を強く望み、自発性が生まれる。

社員さんが経営計画を自分事と捉えるようになる。

❚プログラムの内容
「全員参加で」会社のビジョンを具体化したイメージを「未来の日付の新聞」に描きます。
経営計画書がある場合、それをもとに作成します。
「新聞に載るような話題性、社会性」という思考軸で描くことにより、自然と事業ミッションが意識されます。
ビジョンの解像度を高め、社員さんがそれを自分事にするために、以下の登場人物を新聞に登場させます。
❚開催要項
■所要時間:およそ5時間
■受講人数:50人以内。
※51人以上の場合はご相談ください。
■講演料:385,000円(税込)
※別途、交通費と、宿泊が必要な場合は宿泊費がかかります。
■講師:米澤晋也(株式会社Tao and Knowledge代表)
■お申し込み、お問い合わせは下記フォームよりお願いします。
組織の自律性自己診断
メールアドレスを入力し、20個の設問に答えるだけで、すぐにメールで診断結果が届きます。
なお、回答内容・診断結果等は、回答者のみが確認でき、弊社では一切知ることができませんので、安心してご利用ください。
※経営者の方が診断する場合「社員だったらどう答えるか?」を想像して回答して下さい。
指示ゼロ経営の実践者から学ぶ
クリックすると詳細がご覧いただけます。
❚指示ゼロ経営を学びたい方へ
24年間に渡る実践と研究知見を様々な形で公開しています。
これまで、企業や教育機関などで1万人以上が学び実践しています。
指示ゼロ経営を学ぶ、お勧めのステップ
お好みのステップだけお選びいただくこともできます。
まずは指示ゼロ経営をザクッと知りたい方へ!
指示ゼロ経営 オンライン説明会
「画面オフ」にして「聞くだけ参加」も可能です!
指示ゼロ経営の基礎と、その回のテーマに応じた専門的な知見を学びます。
テーマによっては、ゲストを迎えより深い解説を加えます。
質疑応答の時間もあります。
聞くだけの参加者もZoomのチャット機能で質問できます。
❚開催日程・ 主な内容・ゲスト紹介
2025年4月1日(火) 賃上げムードの先にあるのは天国か地獄か?
連合は、春闘で、中小企業に対し、大企業の5%を超える6%の賃上げを要求しています。
これを受け、東京商工リサーチが行った調査では、7割の中小企業が「そんなのは無理」と答えています。それどころか、この調子で賃上げが続くと、2割の企業が「休廃業を検討する」と答えています。
なぜ、このような「無理ゲー」が繰り広げられるのでしょうか。
今回の説明会では、特定社会保険労務士の大沼恭子さんをゲストに交え、無理な賃上げが続く理由と、中小企業の防衛策を考察します。
より詳しい概要をブログに書きましたので参考にしてください!
https://www.shijizero.jp/archives/n21867
開催要項
■日時:2025年4月1日(火)19時30分〜21時30分
■主催:株式会社Tao and Knowledge
■開催形式:Zoom(お申し込みいただくとZoomのURLをお送りいたします)
■講師:米澤晋也(株式会社Tao and Knowledge)
■参加費:3300円(税込)
株式会社Tao and Knowledge
代表取締役 米澤晋也
ゲスト:クリーロ企業文化研究所
大沼恭子氏
❚過去開催の録画アーカイブをご購入いただけます。
指示ゼロ経営を学びたい方へ
24年間に渡る実践と研究知見を様々な形で公開しています。
これまで、企業や教育機関などで1万人以上が学び実践しています。
▼公開セミナーで学ぶ
▼社内研修・講演会
▼書籍・動画セミナー・ブログで学ぶ
▷セミナー、イベント、社内研修のお知らせ
■賃金制度構築セミナー 2025年4月23日(水)
【オンライン開催】ウェルビーイングから業績目標と賃金を決める。新しい制度を提案します。
■社内研修のご依頼はこちら
みんなで学び一気に指示ゼロ経営の文化を創る。
現在「社内研修」を2社、「研修から伴走までの完全パッケージ」は1社受け付けております
■講演会を開催したい方
所要時間90分。経営計画発表会や新年決起大会の後に!
・自発的に働く意義と愉しさが体感できる。
・事例9連発!「自分たちにもできる」と行動意欲が高まる。
新春 未来創造大会2024
2024年2月3日(土)オンライン開催
鮮明な未来のイメージを心にインストールする
脳は「自動目標達成装置」と言われています。あなたが未来をイメージした時に
「実現した」と錯覚するようなワクワクを感じればマインドセットは完了です。
脳が、その未来に向かい活動を開始します。
未来創造大会では、未来のイメーを未来に出される「未来新聞」で描きます。
新聞の形にすることで、物語性が生まれ臨場感が生まれます。
歴史の教科書を読んでも頭に入らないのに、歴史マンガだと、スルスルと入ってくるのと同じ効果もあります。
-1024x724.jpg)
未来デザインの秘訣
2024年のテーマは『未来の豊かさ』です!
豊かさは、時代とともに進化します。例えば、服で言えば…
「寒さを凌げる服が欲しい」→「より着心地の良い服が欲しい」→「ブランドものが欲しい→「自分らしい服が欲しい」
より「心の豊かさ」に移り変わっています。このことは、生活者にも、社員にも言えることです。
現代人は、さらに、もう一段階高い欲求に向かおうとしており、すでに体現している企業もあります。
それは「取引」(ギブ・アンド・テイク)を超えた「贈与し合う」関係…ギブ・アンド・ギブの関係で成り立つ経営です。
次世代の「豊かさ」を知らずして経営政策を立てることはできません。
創造大会では、米澤晋也の最新の研究調査を共有し、それをもとに自分ができることを考えたいと思います。
開催要項
■開催日:2024年2月3日(土)
■時間:13:00~17:00(開場 12:50)
■会場:オンライン( ZOOM )
■講師:米澤晋也 http://www.shijizero.jp/
■参加費:11,000円(税込み)