P理論のススメ。社長がポンコツをさらけ出すから組織は活性化する
ポンコツのくせに立派なリーダーを演じると組織は硬直化する
「範を示す」という言葉があります。
自らがお手本となるという心構えですが、これ、とても使い方が難しく時として組織の硬直化の原因になると考えています。
それは、本当はポンコツなのに立派な人格を演じることで心の奥底に抑圧されたドロドロした感情が溜まって不自然な人間になってしまうことです。
もしリーダーがそうだとチームに変な緊張感が漂います。
素の自分でいられず、いつも他人の目を気にする空気が流れます。
人は気を使っている時は思考が鈍ります。
だから良い仕事はできないのです。
僕は、父の急逝により24歳で社長になってしまいました。
当時の社員さんは30も40も年上の人ばかり。
「ナメられちゃお終い」と思い、立派なリーダーを演じました。
1、誰よりも早く出社しトイレ掃除をする
2、自分の幸せよりも社員の幸せを願う
3、クルマは中古のオデッセイ
4、休日も読書に勤しむ
1は毎日やりました、イヤイヤですが社員の目があるから頑張りました。
2は嘘です。
3は金がなかったから本当。
4は嘘で、昼間っから地元で一番高級な寿司屋で純米大吟醸を喰らっていました。
で、週明けの朝礼で「え〜、昨日読んだ本に素晴らしい金言がありました」なんて、つまらない校長講話みたいな話をするわけです、酒臭い息で。
社員さんは「こいつ、無理しちゃってんな」とバレバレだったと思います。
僕がそんなんだから社員さんもプライベートの自分を開示できませんでした。
さらに僕は、真面目で努力家で賢いリーダーと思われているだろうと信じていたから、社員さんに指示命令を出すことはあっても頼ることはできませんでした。
心に抑圧された感情が溜まり、見た目までもが怪しくなってしまったのです。
30代前半の米澤晋也
ポンコツなんだから、みんなで力を合わせなくちゃ何も成し遂げることはできない
僕が立派な社長の仮面を剥がされた事件があります。
1つは寿司屋でヘベレケになっている時に社員さんと出くわしたことです(笑)
もう1つは、僕が主導して立ち上げた新規事業で大失敗をしたことです、しかも2回も。
社員さんに謝ると、ある社員さんが言いました。
「社長は無理するクセがありますよね。あと、人を巻き込むのがヘタ。悩んでいる事を隠すし、人の気持を察するのもヘタ」
これらを罵倒ではなく優しく言ってくれたのです。
要するに「私たちを頼って」と。
他人に知られたくない恥の部分を公開されたのに僕は清々しく嬉しい気持ちになりました。
それからトイレ掃除をやめました。
クルマは中古ですがBMWを買いました。
朝礼では純米大吟醸がいかに美味しかったかの話をするようになりました。
社内で起きた最大の変化は、スタッフ同士がニックネームで呼び合うようになったことです。
会議中にも平然とプライベートの話をするようにもなりました。
僕は後に、これが心理的安全性というやつだったのかと知りました。
互いのプライベートや夢を知り、職業人以前に「素の自分」でいられること、これがチームのパフォーマンスに好影響を及ぼすことを。
互いへの好感と尊敬があるから協働が生まれる、ダメな部分を見せられるから「助けて」が言えるのです。
完ぺきな人なんていません。
人はそもそもポンコツなのです。
だから、ポンコツ同士、力を合わせなくちゃ何も成し遂げることはできないと思うのです。
リーダーはポンコツたれ。
他人に知られたくない恥ずかしい部分なんて、とっくにバレているのだから。
という事で、株式会社たくらみ屋ではP理論のコミュニティーを立ち上げました。
(PはポンコツのPね)
見てるだけもOK、ポンコツの開示も大歓迎です。
Facebook限定ですので、コミュニティーに入りたい方は僕に直接、メッセンジャーで伝えて下さい。
↓米澤のFBアカウントはコチラ
https://www.facebook.com/shinya.yonezawa.7
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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