勉強熱心なヤツよりも遊んでいるヤツの方が儲かる時代なのかもしれない
モノを大量に仕入れて大量に売るという、長く続いた工業化社会が終わりつつあります。
厳密にはなくなるわけじゃない。
モノの安定的な供給は大切なので、これからも続きます。
しかし、生活必需品の供給は大手企業がほぼ独占すると考えます。
このブログでもちょくちょく紹介する内閣府の調査があります。
「これからはモノの豊かさか? 心の豊かさか?」という調査ですが、近年では60%を超える人が心の豊かさと答えています。
心の豊かさの分野は、中小企業が生き残る可能性が詰まった領域だと思います。
人との豊かな関係性があったり、ニッチではあるが一部の人には堪らない商品・サービスであったりと。
僕の師匠である小阪裕司先生はこれからの時代を「感性社会」と言いますが、そんな時代を生きる商売人は感性を磨く必要があると思います。
そして、その育成法は、これまでとは大きく違ったものになると考えるのです。
例えば、先日、親友たちと合宿を行いました。
毎年、夏に5人で集まるのですが、皆んな、素晴らしい感性型の商売人です。
まさに心の豊かさを体現している方たちです。
親友の1人が面白いことを言っていました。
その方は地方の過疎地でコンビニより少し大きな敷地面積のスーパーマーケットを経営されています。
町の小さなスーパーは絶滅寸前と言っても過言じゃありません。
モノの供給では大手には敵いませんからね。
そんな中にあり、親友のスーパーは地域の人のみならず県外からもお客様が押し寄せる信じられない店なのです。
その理由は、楽しいからです。
店に入ると、店主が世界中から探してきた商品があります。
各商品にはPOPが貼られていて、それを読むだけでワクワクします。
自社製造のオリジナル商品もある。
お客様からは「今日もたくさん買っちゃった」と文句(良い意味での)を言われるそうです。
さて、この位のお店ですから、多くの視察者が訪れます。
その多くが、真剣な顔をして、メモを片手に品揃えやPOPに書かれていることをチェック、人によっては写真撮影までしていくそうです。
親友は、「この学び方じゃ何も吸収できないと思う」と言っていました。
理由が分かりますでしょうか?
これらの学び方は工業化社会の学び方だからです。
親友いわく、「少数だが感性で学ぶ人がいる。彼らは、普通の生活者と同じように思いっきり楽しんでいる」と。
心の豊かさを提供するお店なのだから、心で感じ、楽しむしか学べないのです。
ディズニーリゾートにUSJ、ホテルやレストランの中には時代の先を行くサービスを提供しているところがあります。
僕も、何度も視察に行きました。
妻からは「メモなんて取ってないで楽しめば?」と言われましたが、当時はその意味が分かりませんでした。
遊んでいるヤツが儲かる時代、そんな時代になったのだと思います。
それでは今週も素敵な日々をお過ごしください。
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