新しい挑戦に対し、賛同するメンバーを増やすにはどうすれば良いのか?
何か新しいことに挑戦する時に、社長はヤル気満々、でもメンバーは二の足を踏むことは多いと思います。
というか、「やるぞー!「おー!」と即決する組織の方が珍しく、大抵、否定的な意見が出ます。
「まあ、言いたいことは分かりますが…でも…」というケースが多いと思います。。
僕にも経験がありますが、社長からすれば出鼻をくじかれた気分になりますよね。
で、「危機感が足りない」とか「ネガティブだ」と怒りたくなります。
しかし、これが正常な状態だと思います。
この状態がスタート地点だと考えるのです。
どうすれば良いスタートが切れるのでしょうか?
挑戦するメリット・デメリット 挑戦しないメリット・デメリット
そもそも全員が最初からヤル気満々ということはないと考えます。
初っ端から乗ってくるのは一部のイノベーターです。
集団内に3%しかいないと言われています。
彼らは革新的なこと、新しい挑戦が大好きです。
スマホで言えば、iPhone3Gの頃から持っていたようなタイプね。
半数以上の多数派は安全が確認されてから行動します。
スマホで言えば、既に持っている友人に「それ、不具合ない?」と確認してから買うタイプです。
組織が新しいことに挑戦する時に多数派が「言いたいことは分かるが、でも…」と言うのはそういうこと。
だから、ちゃんと対話をして合意をつくることが大切だと考えます。
説得ではなく対話です。
思っていること、考えていることを全部出してもらうことです。
どう対話するか?
最も一般的な方法は、挑戦するメリットとデメリットを測るやり方です。
「挑戦するメリット」
「挑戦するデメリット」
「挑戦しないメリット」
「挑戦しないデメリット」
例えば、新聞業界では市場の成熟化により購読者が減り続けており、新しいビジネスモデルをつくる必要に迫られています。
それはほぼ全員が理解していますが、中には「でも…」という人がいます。
そこでメリットとデメリットを測ります。
この中で重要なのが挑戦するデメリットです。
「今でさえ忙しいのに、これ以上のことはできない」
「失敗した時のリスクが大きい」
大抵、そんな意見が出ます。
しかし、これらは皆んなで知恵を出し工夫すれば解決できるものです。
細かなアイデアでなくとも解決の可能性が観えれば、多数派の多くは納得してくれます。
納得した人が一定数を超えると、さらに納得する人が増えていきます。
行動する人が増えるためにリーダーが心得るべきこと
合意がつくられても、果敢に行動する人はやはりイノベーターだけだと思います。
すると、それを見たリーダーは、やっていない人に目が行きイライラします。
これが行動の伝播の妨げになります。
イライラしているリーダーがいる輪には入りたくないから。
リーダーは、やっている人を見て、うんと喜ぶことだと考えます。
そうするとイノベーター寄りの人が輪に人が入ってきます。
1人増え、2人増え…一定割合を超えると、集団内に「みんながやっている」という認識が芽生え、多数派の一部が加わります。
でも、正念場は超えていません。
まず、目指すべきは「小さな成功」をつくることです。
それは、お客様の反応が変わったとか、そういうことで良い。
その小さな成功を全体に知らせることで、多数派の多くが「取り組みは安全だ」と認識します。
一気に行動する人が増えると思います。
リーダーにとって新しい挑戦にはエネルギーが要りますが、その多くは集団が起動するまでのエネルギーです。
説得しても効果はありません。
対話が必要ですが、それにエネルギーが要るのです。
でも、起動してしまえば集団内にエネルギーを帯びるので軽くなると考えています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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