会社を救うのは不良社員である
会社を救うのは不良社員…僕はそう考えています。
ここで言う不良社員とは、良い意味…イエスマンではないということです。
自分の意思で動く人材のこと。
しかし、自分の意志を持っていても仲間と協働できない人は、悪い意味で不良です。
真の不良社員は、自らの意思で動きながらも全体を考える視点を持っています。
今日は、真の不良社員の特徴と、その育成法について書きます。
真の不良社員は全体を観る目で核心に迫る課題を見つける
自ら考え行動する、この当たり前のことができない人が多いのは当然だと思います。
だって、子どもの頃、良い子とは「先生の言うことをちゃんと聞く子」と教えられてきたからです。
親も、「ちゃんと先生の言うことを聞いた？」と言うでしょ？
そういう子は問題を起こさないから先生からの評判も良い。
先生が親に「お宅の子は優秀だ」と言うのを聞いて育ったら、それが行動原理になるのは当然です。
じゃあ、「自ら考え行動して欲しい」というのは嘘なのか？
決して嘘ではないと思います。
つまりは「与えられた範囲内でやってほしい」ということです。
真の不良社員は範囲を超えた、全体を観る目を持っていますので、より核心に迫る課題を見つけてしまいます。
例えば、多くの会社には…小さな会社でも部門の壁があると思います。
例えば、製造業だと製造と営業との間にある。
ホテル業だと、フロント（接客）とホール（調理）の間にある。
この状態は、いわば城の中に複数の城があるようなもので、互いに越境してはいけない雰囲気を生みます。
この状態を部分最適と呼びます。
それぞれは良い仕事をしているのだが、それが顧客満足や顧客づくりに繋がる協働ができていない状態です。
このような硬直化した組織において、全体を観て越境行動をすると「迷惑なやつ」と見られます。
これでは社会の変化に取り残されてしまいますよね。
新入社員を会社の風土を変革する決め手にする
今、こうした課題を抱えている企業が多いのですが、そうなるのも無理もないと思っています。
なぜなら人間は安定を望むから。
創業したての頃、不安定な中で社員は１人何役もこなしがんばってきました。
部門すらない。
安定させるためには組織を作り込む必要がありますが、それが部門間の壁を生み、その次に来る変化の妨げになります。
壁を壊し風土を変える勇気が求められます。
時に対立が起きますし辞める社員が出るかもしれません。
特に城の主（部門長）は従来の方が居心地が良いので、変革に反対するかもしれません。
とても大変な仕事ですが、これは経営者にしかできません。
よく、新しい風土づくりへの期待を新人に求めることがありますが、「朱に染まれば赤くなる」のことわざ通り、フレッシュな感性も、すぐに既存の文化に染まってしまいます。
新人に期待するのは、リーダーが新しい風土を創るという決意があってのことだと思います。
逆に、決意があれば新人を入れたことで変容が加速します。
その理由は、集団は一定割合を超えると、一気に変容するからです。
その臨界点は２０％ほどと言われています。
たった２０％と思うかもしれませんが、臨界点を超えると、集団内に「みんながやっている」という認識が生まれるそうです。
多くの人は「みんながやっているならやる」と行動します。
新人を入れたことで臨界点を超えることがあるのです。
さて、最後に面白い話。
たくらみ屋では「新入社員オンライン研修」なるものを企画しました。
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最初は上のバージョンだけだったのですが、社内で「これじゃ稟議が通らないよ」との指摘があり、急きょ下のクリーンバージョンをつくりました（笑）
あなただったら、どちらに反応しますか？
ちなみにクリーンバージョンからの申込みが多かったです 笑
それでは今日も素敵な１日をお過ごしください。
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