部下の短所ばかりに目が行く自分を変えるにはどうすれば良いのか?
短所ばかりに目が行くのは人間が持つ能力の種類を知らないから
人は相手の足りない部分に目が行ってしまいます。
特にリーダーはメンバーの足りない部分に目が行き、イライラすることも多いと思います。
よく「人の良い部分を見ろ」と言いますが、とても難しいことだと思う。
人には防衛本能があり危機を早めに回避したいと思うもの、だから悪い部分に目が行ってしまうのは当然のことです。
でも、これでは人は育ちませんし信頼関係をつくることはできません。
リーダーが乗り越えなきゃいけない壁だと思っています。
僕は、人の悪い部分を発見する天才だと思っています 笑 それによって信頼関係づくりで何度もつまづいてきました。
そんな時に、メンターの教えに救わたのです。
いや、本当に救われたのは社員さんです。
僕によって足りない部分を指摘され続けたら自尊心はボロボロになってしまいますから。
メンターの教えは僕にとって非常に新鮮でした。
それは、人間が持つ能力の種類を知ることです。
種類を知らないから発見できない、僕の狭い視点で相手を裁いてしまっていたのです。
能力を測るモノサシはいくつもありますが、僕が教わったものは「パフォーマンス」と「メンテナンス」の2つです。
パフォーマンス(P)とは、課題解決に向けた能力です。
メンテナンス(M)とは、チームが自由闊達、安心・安全な場になるための能力です。
例えば、課題を整理して考えやすくする、ファシリテーションの技術はPの能力で、これがある人は仕事ができる人と一目置かれます。
一方、悩んでいる人や怒っている人の話を聞き、心を落ち着かせることができる人は、Mの能力が高く、皆んなから好かれます。
多くの人は、PかMどちらかに偏っています。
能力の種類を知らないと、自分が持つ脳力だけで他人を測る傾向があります。
当時の僕はPに偏っていました。
だからPが弱い人をダメだと裁き、Mが強い人の価値を理解できなかった。
僕は種類を知ることで相手の能力の価値を認めることができるようになったのです、ちょっとだけ 笑
良い部分を組み合わせて組織をデザインする
この客観的な視点が身につくと、相手に対しイライラすることがだいぶ減りました。
同時に、組織デザインができるようになりました。
組織デザインとは、メンバーの能力を組み合わせて全体を描くこと。
Pが弱い社員に対し、それを強化するように求めれるのではなく、Pが強い人がその人と組めば良い。
これはパズルに似ていると思いました。
パズルには凹凸がありますが、これが能力の長短です。
パズルのピースは1個1個では良い絵を描くことができませんが、凹凸を組み合わせることで素敵な絵になります。
ただ、パズルと違うところは「これが正解」という完成形が決められていないことです。
ピースの組み合わせはたくさんあり無限の可能性を秘めていると考えています。
「長所伸展」と言いますが、どうやら人は良い部分の方が成長しやすいのだと思います。
つまり組み合わせることでチーム全体が加速度的に良くなっていくというわけです。
デザインをするということは、社員の誰も変えずに全体最適を描くこと、それが全員経営なのだ、そう実感しています。
人の良い部分を観るためには、能力の種類を知ることが大切。
そして、デザイン力が求められる。
リーダーのイライラが軽くなることが活発な集団にドライブをかける効果も大きいと考えます。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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